短い夢
□君への思いにこれは比例していくのです。
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何故、受験生というだけでこんなにも気がめいるのだろう
この境遇いることが私の心を震え上がらせる
そしてちょっとでも自分の気が楽になるようにと毎日、過去問題と顔の見合い合戦だ
私は家で勉強をすると他の事についつい手を伸ばしてしまうから学校の図書室ですることが多かった
今日も授業が終わればいつものように図書室へと向かった
放課後で人が数える程度しかいないこの図書室に入り、空いている席に座った
よし・・・今日は数学をやろ・・・
心にけじめをつけて問題集をペラペラとめくった
−−−
時間がしばらくたったのか日が暮れ始めた頃、私はついに難題と出会ってしまった・・・・
頭をフル回転させても私のこの頭では理解できない
「あ〜!!!もう!!何だ!?この問題は?こんなの解けるか!!」
「・・・貴様、何をわめいている」
「ひゃあ!!いいいい石田くん!?なななな何でここに!?」
「私がここで勉学に励んではいけないのか?」
「え!?いや・・・まぁ・・・駄目じゃないけど・・・」
「なら、私がここにいても問題はないはずだ・・」
私がここまで驚くのにはいくつかの理由がある
石田くんは私と同じクラスで面識もあったが、石田くんは近寄りがたい存在だった
彼は学年でもトップの学力を持ち、顔立ちも良くて、スポーツもできるいわゆる完璧人間だ
そんな彼が私みたいな凡庸な人間に話しかけてくるなんて夢にも思わなかった
「・・・・どこが分からない」
「へ?」
「何度も同じことを言わせるな!!どこが分からないと聞いている!!」
「え?・・えぇと・・・この関数の問題が・・・・」
私は問題集を石田くんに見せて分からない問題に指をさした
「・・・よく聞いておけ・・・この問題はXとYを等しいということにしてここの値を・・・Zとする、そして・・・・」
私は石田くんの少し小さめの声を聞き逃すまい、と説明を聞いた
彼の説明は学校の先生よりずっと説明がうまくて理解力がない私でもスラスラと頭の中に入っていった
「あ!!そっか〜ここをこうすれば良いのか!!成る程・・・石田くん、さすがだね!!」
「・・・このくらい、どうでもない・・・」
そりゃ、そうかと思った。
石田くんはこんな問題よりもっと難しいの解いてそうだし・・・
こんな問題でつまずく私って・・・
そう思うと自分が惨めになってやるせない気持ちになった
「・・・・一問や二問解けないぐらい・・・気にするな・・・また分からないところが出てきたら私に聞け・・・・教えてやる・・」
「え・・・でも、悪いよ・・・そんな・・・石田くんにとっても大事な時期なんだし・・・」
「私が勝手に教えたいと思っただけだ・・・貴様さえ良ければ教えてやらんこともない・・・」
「・・・じゃあ、理解力のない私ですが・・・よろしくお願いします!!」
「今日はもう遅い・・・そのくらいにしておけ・・・それから明日までに50ページまでやってこい・・・」
「うん!!わかった!!・・・って多っ!!」
「そのくらい30分で終わらせろ・・」
「無理無理!!!こんなの30分で終わるわけないよ〜」
明日から大変になりそうです・・・・
君への思いにこれは比例していくのです。
END
完全に自己満足な小説・・・・
すみません!!
さぁ、勉強頑張るぞ〜