02/17の日記

22:41
one day11
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体が動かない…指一つ動かない…

遠くで歓喜の声が聞こえる。

ああ……わしは…死ぬんだな……

三成…お前に…まだ伝えたい事があったのに…もうそれは叶いそうにない………

わしの…夢が潰えることはつらい………けれど……お前の心が…安寧をとりもどせるのなら…それでも………いい……

意識が朧気にゆらゆらと闇へ消えていく…



起きろ…家康…

聞こえた声は幻か…

なあ……三成………今度…目が…覚めたら…また………

あの頃のように…


頬に何かを感じた気がした…

意識は闇へととけた…










「……」
視界がぼんやりと霞んでいる。
頭が痛い…。

「…おい…家康!!」
聞き覚えのある声だ…。「…政宗?…」
横にいたのは高校の頃からの親友…。
「オイ何があったんだ?」
家康は霞む記憶を繋ぐ…
「…どく…がんり…ゅう……?」
零れた言葉を聞くなり、政宗の表情が変わった。

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