01/14の日記

12:37
one day2
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なんだ……?
三成は頭の中に次々に浮かんでくる映像に混乱した。私は…あの男を知っている…。

鼓動が早くなっていくのを感じた。映像のなかに出てくるのはコーヒーを自分の前で受け取った男と瓜二つの黄金の甲冑を身につけた男。
彼を見ていると自分の中に暖かさが生まれてくる事が三成にはわかった。
が…次の瞬間その気持ちが苦しいものへと変わった。

(私は貴様にすべての絆を奪われた。どう生きたらいいどうすれば良かったんだ?)
自分と瓜二つの男が刀を抜き放ち黄金の甲冑の男に叫んでいる。
(ならば三成お前の全てでわしにぶつかってこい)
黄金の男が高らかに叫ぶ。刃と拳が激しくぶつかり次に流れてきた光景は、黄金の男の躯の映像だった。

あれは…私は…。ぼんやりとする三成の視界の中でフードの男が横を過ぎ去る。

思い出した…。そうだ…なぜ忘れていたのか…あれは…。

「…いえ…や…す…?」
ぽつりと三成の口から彼の名が零れた。

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