始まりは突然に

□1
1ページ/2ページ






夏休みへ入る前の一日は
まず一学期最後の学校へ行く。まぁ学生なら当然だ。そして明日からは待ちに待った高校生活始めての夏休み。新しい友達とさぁ遊ぶぞ!ってこれは置いといて・・・






次、長ったらしい校長先生の話を聞く。もうさ、校長もいい年なんだからさ、ね?もっと短めに話そうよ。熱中症で倒れるよ?






次、成績表。うん。普通に残念な結果だ。
10段階で3って・・・もう笑うしかないね。アハハ。あ、数学だけね?他は7と8.どんなもんだ。さて次からが問題だ。




「苗字・・・お前は一週間補習な?」




うん。私の自業自得だ。そりゃそうだ。数学の時間にはいつも夢の中。ってうちの担任の授業なんだけどね?一週間は鬼だ。
先生よ・・・学生時代に戻ってみてください。
遊びたいでしょ?ならせめて三日とかにするべきだ。



「頑張り次第で日にちを短くしてやるから来いよ?」



『はい。頑張ります!』




私って単純だ。




そして一学期最後のHR


「夏休み気をつけて過ごすように。まぁ近いうち逢う奴も居るが・・・」


なぜ私を見た、担任よ。


「一ヵ月後まで元気でやれよ。以上。解散。」



わらわらと皆帰りだす。


「名無しさん〜アンタ補習なんでしょ〜?」


わかってるんなら聞かないでくれ。
この子はアヤ。入学初日に
"気に入った!"
などと腕を掴まれ、まぁお友達になったわけだ。


「お願いがあるんだけどv」


といきなり手を合わせられた。
私は仏様か何かか?



『何?』


「隣のクラスのコウ君も名無しさんと同じ数学の補習なの!」



『で?』



「その子のアドレス聞いてくれない?!」



まてまて。
初対面だぞあたしゃ。


その後も君なら出来る!とか古臭い台詞を吐いてそそくさと帰ってしまった。




私に出来たら君にもできる





まぁいいや。
面倒なことでも頼まれたら引き下がれないこの性格。誰に似たんだか。



『とりあえず、私もかえろー』



鞄を持ち上げ教室を出る。





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ