短編小説

□星の数だけ
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宇宙にはたくさんの星がある。
その中に俺達が住む星がある。
ママが言うには宇宙は広いんだって。だから、その宇宙には俺の知らない生き物がいるんだと聞いた。

そのせいか、俺は寝る時間が経っても星空を眺めていた。


―――そうしたら…



星の数ほど


「UFO!?」

「そう、UFO!星空の中に一際違う光があって…」
「月と間違えたんじゃない?」

「違うよー、俺も月かなと思ったら、こーかくかくに動いたんだもん」



昨日みた光の正体を俺はクラスのみんなに話をした。



「あれは絶対UFOだって!」



あの光の輝きを思いだしていたら、わくわくとドキドキがしてきた。
あのUFOにはどんな人が乗っているのか?どこから来たのか、ポケモンが住んでいるのかと夢が膨らんできたその時…



「男の子ってホントっ、そういうの好きね〜」



クラスの女子の1人が、呟いた。



「なんだよ」



馬鹿にされたような口調で、不満に返事を返した。



「だって、サトシが見たのは謎の光。その光がUFOだっていう証拠がないじゃない」



どーして、女って奴は夢がないのだろう。
夢は大きくもてっていうだろ。



「証拠がなきゃ、UFOって思えないわ」



そーいわれたら、後が退けない。



「わかったよ。証拠を持ってくればいいんだろ」


かくして俺のUFO探しは始まった。

昨日見た時は山の方と向かっていたので、山の上まで目指す事にした。
幸い明日は土曜日で休みだ。
2日使って探す事ができる。


ママにはないしょで荷物を用意し、友達の家に泊まると嘘をついて家を出た。



最初はウキウキしながら登ったが、やはり山道は辛く途中でヘバリこんでしまった。



あの時、証拠見つけてくるなんて言わなきゃ良かったな〜と今更思う。
でもそれを今悔やんだって仕方がないし…





そうしてまた歩き出した。
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