短編小説

□何の病気?
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どきどきする…
あいつの事考えると顔が熱くなってどきどきと胸を締め付けられるんだ…
これって、何かの病気?




ある日、久し振りにシゲルと再会した。

嬉しい!けど、やっぱり胸がどきどきする。

シゲルにバレないように必死にポケモンの話をした。



「サトシ…」

ふいに、シゲルが真剣な顔で俺の名前を呼んだ。

「今まで言えなかったけど、僕は君の事を愛している」


どくんっ


どくんっ


心臓がやけにうるさい。息もなんだか苦しい。
やっぱり病気かなって考えてたら、シゲルが口開いた。

「ごめんやっぱり気持ち悪いよな。今のは忘れて…」


ズキンッ


今度は胸が痛み出した…
さっきのより辛い、悲しい。


シゲルが去ろうとしてる…



「サトシ?」


思わず、シゲルの服を掴んでた。


違う!

そう、心に響いた。何が違うのか分からないのに…

だんだん悲しくなってきて、それが顔に出てきたからだろうか…シゲルが俺を抱きしめた。

「ごめんサトシ…ごめん…」

何度も謝るシゲル。でも抱きしめる腕の強さは強くなる。



どきどきする。
顔が熱くなる。
息が苦しい。


でも、なんだかとっても嬉しいんだ。



ねぇ、これって何の病気?
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