mainT
□好きって言って?
1ページ/6ページ
「阿伏兎ォォォ!!!」
「!!!???」
俺は団長の雄叫びで目を覚ました。
最悪な目覚めだ。
「どうしたよ…団長……?」
「いいからっ!来てっ!来てぇぇ…」
よくよく見てみるとしゃくり声だ。
「今日は日曜日ですよ…?もう少し寝かせてください…」
「やだぁぁ!!嘘!!今日は火曜日だもん!!!ねえ阿伏兎!!!」
いや、地球で見た漫画から抜粋したが、宇宙にいる俺達に曜日は無いし、地球にいたとしても今日は日曜日だ。
「ねえぇぇぇ…お願いだよぉぉぉ…」
団長の目のうるうるさは増していく一方だ。
「…わかりましたよ…」
俺は折れて寝巻きから着替えようとした。
「だめっ!そんな時間無いのっ!」
そういって寝巻きのまま無理矢理団長の部屋まで引きずられて行った。