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□恩返
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ったくあの野郎!!
俺の怒りは頂点をとっくに越えていた。
気がついたら全裸で処刑場につるされていた。
それだけでもかなり恥ずかしくて、
だが、助けは必要だったため、待っていたら一人の団員が来た。
「!???阿伏兎さん!!??」
「……悪ィが何も聞かず下ろしてくんねえか?」
団員は俺を下ろしてから首を指差して言った。
「あ…阿伏兎さ…」
「?何だ?」
「………!!」
団員が手鏡を見せる。
「……!!!!」
その鏡にはくっきりと神威が残したであろうキスマークが映されていた。