mainT

□人形事
1ページ/30ページ

春雨第7師団団長の部屋=神威の部屋=戦場

「あーぶーとぉー遊ぼうよー」
「…。」
「ねぇーーーー。遊ぼうよぉー」
「…………。誰のせいでこーんなに書類がたまってると思ってるんですかね?」
「上のせいだよ。」

神威の部屋では阿伏兎が貯まるに貯まった書類と向き合っていた。




はぁ…どーしてやってくれかいのかねぇ…。
近頃こんなことばっかりでろくに休めちゃいねぇ。

「団長、たまには自分でやって下さいよ。このままじゃ俺の身体が持ちませんぜ?」
「大丈夫!阿伏兎はこんなんで倒れるやつじゃあないよ。」

こいつは 過労死 と言う言葉を知らねぇな。

「なあ、団長。過労死って知ってるか?」
「カローシ?なにそれ?」

ほーら

「過度な仕事が原因の勤労者の急死のことだ。」
「阿伏兎がそうなるって?」
「…そうなったら大変だろ?」
「うん。俺は世間帯とか苦手だからね。阿伏兎にいてもらわないと困る。」
「じゃあそうなる前にちょいと休ませてもらえないかね?」

そしたら団長のやつ、う〜んと考えて

「そうなったら俺が地獄の門番殺してこの世に引きずり戻してやるよ。」

死んでも生きてても地獄だこりゃ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ