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□恩返
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ダン!!

「!?ちょ…阿伏兎!?」


俺は力を振り絞って団長を下に、

自分を上に持ってきた。


「何してんの?」
「あっ…!くぅぅ………」


頑張れ俺!

今は残りわずかな理性を働かせてこの状況を打破するんだ…っ!!

「………!!」
「あっ!ちょっと!」

俺は団長の持ってい解毒剤を一気に飲みほした。


痺れは

とれた。


…なんだこの違和感…。


なんでこんなにもあっさり、

形勢逆転できたんだ?


それに団長がこんなにもあっさり薬を渡すようなヘマだとは思えない。

あと、団長をあそこまで追い詰め、喘がせた媚薬とは思えない。


なぜなら俺は動けたから。


団長はまるで力が入らなかった。
それはそれを見ていた俺が一番知っている。

なのに俺は動こうとしたら動けた。




俺にできて
団長にできないこと。


そんなの世渡りくらいだ。


だから…

「これ、あの媚薬じゃあありませんね?」
「えへ?バレちゃった?」
でも強いのは変わらないんだよ。
威力は落ちるけどね。


ったく…


末恐ろしい奴だよお前は…。
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