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□恩返
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「っ〜〜〜……!?」
「おはよう阿伏兎。」


俺は体を見た。


服は着ている。
拘束もされてなければ、
何かが上にのっかっているわけでもない。
普通にベッドに寝かせれているだけ…。




なのに……



なんでこうも体が重い?

なんで熱い?

なんでこんなに頭痛がするんだ?

なんで息が荒くなってきてるんだ?


「恩返しだよ。阿伏兎。」
「ふぁあ?」


舌も回らない。

思考回路も回らない。


どういうことだ?

「この前はよく俺をあんな目に合わせたね…俺が味わった苦しみ、阿伏兎にも味あわせてあげる。」



この前のこと?

………。


あれか…

俺が媚薬を使っ……








ん?



媚薬……?




まさか……



俺の体にまるで電撃が走ったような感じがした。

体が反り返る。



団長が俺の手を握ったのだ。


…間違いない…。

あの媚薬だ。



俺が前飲ませた…





宇宙一、

効き目の強い媚薬……。

「今日は俺がたんまり可愛がって上げるよ。いつもご奉仕してもらってるからね……?」
「っ――――――!」


ほんとだ…

今なら分かる。

これは…
まずい。

かなりくる。



声だけでも

イっちまいそうだ…。
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