3Z置き場

□あなたが私の心を盗むなら…
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自分の立場も忘れて



生徒に恋をした






あの時はあんなに普通に話出来てたのに今はどうして言い合いしか出来ねェんだ?




何が原因で俺はあの生徒に嫌われたんだろう?
やっぱり名前を多串って呼ぶからだろうか?




授業も終わり誰も居なくなった教室でぼーっと考えていると雨が降り出していた




「雨って嫌いなんだよね…どうしてこんな気分の時に降るかなあ?本当切なっ!!銀さん切なっ!!」








はあ…





本当に切ない…






って……雨??




「ヤッベェ!!アレがダメになっちまう!!」





銀八は席から立ち上がると教室を飛び出した




急ぎ過ぎて机に足をぶつけ転んだが今はどうでもいい







はぁ……はっ‥





走って出て来たは良いもののもう既に遅かった







フェンスに掲げられている体育祭に向けてクラスの皆が手書きで作った《3年Z組》の応団幕の字が無残にも雨によって溶けていた






一生懸命放課後に残って書き上げた応団幕が





土方が中心となって書かれたクラスの応団幕が




雨で字が溶け応団幕に見えなくなった







とても大事な大事なモノなのに




間に合わなかった




銀八は掲げられていた応団幕をフェンスから外すと抱き締め屈んだ
白い白衣が汚れようが関係なかった





雨は‥








嫌いだ…






憂鬱になる上
こんな大切なモノまで奪っちまうんだから






俺の大切な生徒が作った



大切なモノを






気付けば体は冷たい雨に震え涙が流れて居た







そんんな銀八に降り続ける雨が突然止んだ
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