3Z置き場

□あなたが私の心を盗むなら…
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何時からこんな言い合いばかりする毎日が嫌になった??







俺ァ、何時から土方の事が好きになったんだっけ??









そうだ……






アレは確か






俺がこのクラスを持って間も無い頃だったな







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「あ〜クソ!!俺、人の名前とか覚えんのマジ苦手なんだよな〜特に男!!なのに、何で担任な訳??嫌がらせ??」




なんてクラス名簿を見ながら校舎を歩いてたら






勢い良く誰かとぶつかって転んだ




「あだだだだっ……」

「前見てなかった悪い!!」

「いや、俺の方こそ前見てなかったから」


謝りながら顔を上げると綺麗な漆黒色の髪をしていてとても端整な顔立ちの生徒が居た





見た事があるような気がする










だけど思い出せ無い




「銀八先生…怪我してねェか?」

「全然平気」




体丈夫だし余裕余裕って立ち上がると右足にものっそい激痛が走った




「あだっ!!あだだっ…」



痛くて思わず屈んでしまった





「先生、本当にごめんな?お詫びに保健室までおぶらせてくれ」

「嫌々!!俺の不注意だから君が気にする事無いって!!ね?先生大丈夫だから!!」

「でも、歩けないみたいだし」

「いや、歩けますから!!見てろ??」


痛い足を庇いながら立ち上がると歩く


我ながら丈夫だと思った



「先生……メチャメチャ斜めに進んでますけど」

「えっ?アレ??おかしーな…」

「俺におぶられるのが嫌なら責めて肩だけでも…」




こんなにも気を遣わせて悪いなとは思ったけど言葉に甘えて肩をかりる事にした



「じゃあ、保健室まで頼むわ」

「わかりました」






〜回想終了




確かこの時に惚れたんだ



綺麗な漆黒の髪





整った綺麗な顔




以外に低めの声




そして、他人に優しく気遣える所





全てが俺好みの生徒だった
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