怖い話


□死ねばよかったのに・・・
1ページ/2ページ


これは友人が実際に体験した話です。




夏休み。
友人は家族で日帰り旅行に行くことになったのですが、車で移動する道の途中に、入ると呪い殺されると噂のトンネルがあったそうです。

他の車は遠回りで別の道を行っているのですが、友人家族は日帰り旅行ですから、慌ただしい予定をわざわざ崩す訳にも行きません。
仕方なく、トンネル前にあった道祖神の像に「無事に行って帰れますように」とお祈りして、トンネルを通りました。

他の車はなく、友人家族のバンだけが薄暗いトンネルを通っていきます。
結局、騒いだ割に何事もなく無事通り抜けて、旅行を楽しみました。
帰り道、またトンネルを通り抜けた時、ふとお祈りした道祖神のことを思い出して、「無事帰って来れたお礼を言おう」と言うことになり、皆車から降りて、道祖神に手を合わせました。

清々しい気分で道祖神に背を向け、車に乗りかけた時、背後から

「死ねばよかったのに…」

と地の底から響くような低い声がしたそうです。
全員怖くなって慌てて車に乗り、大音量で音楽を掛けながら家に帰り無事に家についた時、友人とお姉さんは疲れ果てて泣いてしまったそうです。


翌日、友人家族は、全員が原因不明の高熱にかかって3日間寝込み、その後数日も気だるさが抜けなかったそうです。









次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ