BASARA話 2
□休日デート (A3様に捧ぐ)
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「こんにちはでござるー!!」
広い玄関ホールに響き渡る幸村の声。
すると奥から、ぱたぱたと走る足音が聞こえてきた。
「幸村っ!」
「政宗どのーっ!」
出迎えてくれた政宗の手には新品のサッカーボール。
運動会を頑張ったご褒美に、政宗の父親が送ってきたものだという。
「サッカーしようぜ!」
「はいでござる!」
そう言うと政宗と旦那は手をとり、早々に庭へと駆けていってしまった。
一人残された玄関先。
しかし、静寂が訪れたのは一瞬で、今度は庭の方から子供達の声が聞こえてくる。
どうやらもうゲームが始まったようだ。
「お邪魔しまーす。」
そして佐助もその試合を観戦すべく、リビングへ続く廊下を歩いた。
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