東方2次創作
□第三話
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再び閻魔様の部屋の前で俺達は待機していた。
「天国か地獄か決めるのって時間かかるんだな」
とくに話すことが無かったために思ったことを口にしてみた。
「ああ、裕樹の場合は死んだ時の記憶が無いから少し調べられてるんだよ。多分」
「死んだ時の記憶が無いのって珍しいのか?」
「かなり珍しいよ。少なくともアタイは知らないね」
「そうなのか。なんか、妙な気分になるな」
「安心しなよ。四季様がちゃんと対応してくれるから」
「そうだといいけど、俺失礼な事したしなぁ」
「ははは、大丈夫大丈夫。あのお方は絶対に私情挟んだりしないから」
「そうか…。それ聞いたら安心した」
「そいつは良かったよ。まぁ、天国に行けるのを祈っとくといいよ」
「俺ならば余裕で天国だからその必要は無い」
「こりゃあ、さっきと全く違う反応じゃないか」
「それは初対面の相手に遠慮しただけ」
「そうだったのかい。じゃあ、アタイも"裕樹は地獄にいく"と考えを改め直すよ」
「そいつは酷いな」
「アタイは死神だからねぇ」
「そうだったな」
「……あはっ、あはははは」
「あははははは」
こんなふざけた会話をしていたら、どちらからとも無く笑い出してしまっていた。
「なぁ、小町」
「何だい?」
「いや、………久し振りに面白かった」
「アタイもさ」
俺は本当は天国に行っても会う事ができるのかを聞こうとしたのに、なぜか言えなかった。
すると、扉が開いて閻魔様が中に入るように言ってきた。