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□○▲□ 愛情
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「あっ!や… もうむ…っ」

薄暗い部屋に響く君の声

「[もっと]でしょう?」

趣味が悪い と思いながらも
君を縛りつけ 傷めつける。

「ちがう… 解いてよ…っ」

泣きながら君は僕に言う。

「嘘をついてはいけませんよ?」

なんて僕は 醜い奴なんだ―…。




ただ愛しているだけなのに
ただ

「僕の傍にいてほしいんです…」

「…骸?」

君は僕の名前を呼んだ。
君が僕の名前を呼んでくれた。

「…綱吉くん。僕は
君が 綱吉くんだけが 好きです。」

泣く なんて僕らしくない
泣く なんて僕は―…

「俺もだよ。俺も骸が好きだよ。」

一粒 二粒 三粒 涙が 溢れた。
抱き締めるだけで精一杯だった。





「ありがとうございます…」
 

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