VitaminX小説

□小悪魔の憂鬱
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「…清春くん、それはもしかして…私が他のB6のみんなとばっかりいたからやきもち妬いちゃったの?」


「…ウッセェ」


今は図星を突かれても特に反抗してやろうなんて気分にはなんねェ





「っく…うふふふっ…」


「アァ!?オマッ…何笑ってンだよ!!」


「だって…清春くんがやきもちなんて、珍しいでしょ?だから可愛いなって…」


「カワイイってオマ…」


「ごめんね…寂しい思いさせて?」


その言葉は、まるで今までのオレの想いを全て悟ったかの様に呟かれた




私だって、清春くんに会えなくて寂しかった――――


あの状況じゃ清春くんが怒るのも無理はない――――


B6のみんなも大事だけど、やっぱり清春くんが1番だから――――






一つ一つ紡がれていく悠里の言葉にさっきまであった嫌悪感が次第に薄れていくような気がした




「…この同窓会が終わったら、清春くんのことたーっくさん甘やかしてあげるから」


最後にぎゅっと抱きしめられてそう言われた



いつもはンなコト…悠里は絶対言わない


いったいどんな顔してンなコト言ったのかと思って悠里の顔を見れば、照れた様子など一切なくただ凛とオレを見ていた


そう、高校時代オレがどんなにイタズラしたって屈しなかった、あの顔で


…ンな顔されるとコッチだってイタズラしたくなっちまう




「ホーゥ…このオレ様を慰めてくれるってか?」



ワザと意地悪くそう言えば、今更あらぬことを言ってしまったなんて顔してオレのコトをみてやがる


しかもそれを必死で隠そうとオレを睨んでんのがまたソソるよナァ


ホント、こんなサイッコウなオモチャ初めてだゼ





「ッ…そうよ!だから今は、帰ろう?」



そう言って手を引かれ二人でストリートを後にする


帰ったらB6の奴らに色々言われそうだナ…面度クセェから帰りに2、3発イタズラでも用意していってやるか

特にナナには特大のやつをお見舞いしてやんぜェ!!


まぁとりあえず、この同窓会が終わったらたぁーっぷり悠里チャンに慰めてもらうとするか









小悪魔憂鬱

でもそんなモンぶっ飛ばしちまうくらい、最ッ高の奴がここにいる――――







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アンケリク『清悠でB6にやきもち』でした!!


やたら長くなってしまいました…

清春視点は言葉遣いが大変


2011.7.29

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