VitaminX小説

□小悪魔の憂鬱
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「ねぇセンセ?今日のお洋服ポペラ可愛くな〜い?」


「とっても可愛いわねよ!似合ってるわ悟郎くん」


「担任!!どうだこのSpecialな黄金のモアイ像は!!実にBeautifulだろう?」


「…なんだか目が痛くなる色合いね。そして翼くんのセンスは相変わらずなのね」


「先生ー!!さっきそこににラクダがいたんだぜ!!でもよぉ…何故か逃げられちまったんだよ…ぐすぐすっ」


「一くん…ラクダに逃げられたくらいで泣かないで?」


「先生…眠い…膝枕……」


「ちょっと瑞希くーん流石にこの体制で膝枕は無理があると思うんだけど?」


「…先生も大変だな」


「あははは…分かってくれるのは瞬君だけよ」









B6が聖帝学園を卒業してから1年


すでに世界で活躍している彼らが久しぶりに同窓会だなんて言って集まった


場所は何故か、バカサイユ


別に彼らの手にかかれば卒業した学校で同窓会を開くなんて造作もない




その中にはもちろんクラスXの担任であった悠里の姿もあった


B6たちが悠里を差し置いて同窓会なんてする筈がない




それに悠里は今、聖帝の小悪魔と呼ばれた仙道清春と付き合っているのだから―――









そしてそんな中、オレ様仙道清春はイライラしていた


理由は単純かつ明快


ブチャが、悠里が奴らとナカヨークしているコト


しかもこのオレ様をほっといてな!!






…とは思うものの、オレだって昔みてーにバカなわけじゃねぇ


アイツらが久々に悠里に会って盛り上がるなんつーのは分かりきってたコトであり、オレ自身ジューブン理解していた





……つもりではあった、が






ちらりと悠里の方を見やればまだ楽しそうにB6たちと会話を繰り広げていた






…前言撤回


やっぱ、ムカつくもんはムカつくんだヨ!!!!




ダンッ!!!と思いっきり扉を開けてバカサイユを出て行く


出て行くとき少しだけ奴らの拍子抜けしたバカ面が見えたがンなコト気にしてられっか!!!






そのまま学校を出てズンズン歩いていく


別に行く当てがあるわけでもネェ


ただ今の状態で奴らに、B6の奴らに、悠里に会うわけにはいかネェんだよ…




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