VitaminX小説

□ママは誰のもの?
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2年前に生まれた清春くんと私の子供

性別は男の子


顔や外見は清春くんにそっくりで我が子ながら凄く可愛い


ただ性格も清春くんそっくりで…まだ2歳なのに悪知恵が働く


おかげで毎日息子のイタズラの餌食にされている私




…だけどそんなイタズラなんかより困ったことがこの子にはある―――










「ままぁー!!」



夕ご飯も食べ終わってのんびりとすごすこの時間

ちなみに清春くんはまだ帰ってこない




「なぁに?」


と笑顔を向けると「だっこ」と言って手を伸ばしてくる



その言葉に応じてすぐに抱っこをしてあげる



これはいつも通りの出来事



…まぁここまでは普通なんだけれど、そのあとが問題






私に抱き上げられにぃーっとあの父親そっくりな笑顔で私をみて



「むーにむーに…」





と言って私の胸を揉んでくる


しかも両手でがっちりと掴んで



そう、これもいつも通りの出来事




ここ1週間程夕ご飯を食べ終わったこの時間、何故かこの子は私の胸を触ってくる



理由は良く分からないが、とにかく夕飯を食べ終わったこの時間に胸を触るのがこの子の日課らしい




私は母親だから、別に胸を触られようが気にもしない

それに2歳児に揉まれたところで痛くもないし…


だけど…もしもこの子が外で同じ様なことをしたら?



大変なことになるのは目に見えている





そんな私の心配を他所に今だ胸を揉み続ける我が息子







「…お前ら、なにやってんダヨ」





そこに旦那様兼父親の清春くんが帰ってきた




「あ。お帰り清春くん、ご飯用意するからちょっと待ってて…」


「ンナことどうだってイーンだよ。それよりコレは何だって聞いてンダよ」



そう言って私と息子を指差す


そしてイライラした様子で更に続ける




「何でコイツがオメーの胸揉んでんダヨ!!!」



そう言ってずんずん私たちの方に歩いてきて私から息子を離れさせようとする




「いーたーいー!!やめろよ!きよ!!」


「アーン?オメェがかあちゃんの胸触ってんのがワリィんダロ?さっさと離れろッ!つーかキヨって呼ぶな!」


「いーやーだっ!!」


私から息子を離そうと奮闘するパパと必死で離れないよう私のしがみ付く息子


「コイツの胸は俺だけが触っていいんダヨ!!これは息子のオマエでもゆずらねぇ!!」


「いやだ!ままのおっぱいはぼくのなの!!」


「ちょっと!いつから私の胸はあなたたちのものになったのよ!!」


「あん?ンナのオマエが俺様のものになったその日からにきまってンダロ!!」


「ちがうのぉー!!ままのおっぱいはぼくのなの!!」


「ウッセ!ガキんちょ!!テメェは大人しくぬいぐるみでも触ってヤガレ!!…てか悠里。オメェはどうなんだ?」


「…え?」


「オマエがハッキリここでどっちのもんかオマエ自身が言えば勝負は付くんだよ!だから言え、お前は俺とこのガキどっちが1番なんだよ!!」


「…なっ!!」


「まま!ちゃんとえらんでよ!」


「ちょっ…」


「「さぁ!どっちダ!(なの!)」」


「だから…そんなの選べるわけないでしょ!!てゆーかいい加減にしなさーいッ!!!」















…こうしてどんどんヒートアップしていくパパと息子のおっぱい?戦争は結局私の雷が落ちたことで幕を下ろした




















「…きよはるくーん?」


夜も更けて、息子もちゃんと寝かしつけた後でベッドに入る


「…ンダヨ」


そっぽを向いたままで返事をする清春くんはまだご機嫌斜めの様で



こういう場合は…この手しかないかな?




「もう、これで機嫌直してよ…」



そう言って清春くんの頬にキスをする

機嫌の悪い清春くんには…これが1番効果的なのだ



「……チッ」



舌打ちをしてこっちをみる清春くん

まだ腑に落ちないような顔をしているけど、なんとなく機嫌は直ったみたい


そしてしばらく間を空けて




「…まぁオマエに免じて今日だけは許してヤル」


聞こえるか聞こえないかの声でそう呟いた



でもその後すぐにあのイタズラな笑顔を見せ…








「…だーけーどぉ〜?」


「えっ何って…きゃっ!?」



急にベッドに引きずり込まれ、あっという間に清春くんに押し倒された様な状態に…


マズイ。これは最高にマズイ状態かもしれない…



「きっきよはるっくん!?これは何…かな?」


「言ったダロ?オマエに免じて許してやるってナ!」


「そっそんな理不尽な!!」




必死に抵抗しようとするが




「悠里ィ…愛してンゼ?」




なんて耳元て言われたら、もう勝てない


あぁ私がその囁きに弱いって知ってるんでしょ?清春くん




さっきは「選べない」なんて言ったけど、今ほんの少しでも清春くんを選ぶと思ってしまった私は母親失格かな?





だけどそんな淡い考えもまどろむ意識の中に全て溶けていった―――











ママは誰のもの?

みんなママが大好き!!







****************

元ネタ:現文の先生(笑)

息子に名前を付けるか付けないかで散々迷い、結局息子でごり押し

ちっぱい系の話はずっと書きたかったから満足←

2011.2.2

 

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