銀魂連載 N
□02
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(なかなか良さそうな人見つかんねーなぁ)
現在、今夜のターゲットを物色中・・・・
顔も良くて羽振りもよければパーフェクト
この際女でも男でも金が貰えればどっちでもいい
でもそんな都合のいい人間なんてそういない
だから『顔がいい』なんて条件はとっくに捨てた
服装、靴、腕時計などの装備品・・・・・
細かいところまですれ違う瞬間にチェック
・・・・・・・いた
「ねぇねぇ 今晩一緒にどぉ?」
長年の経験からして、俺は女からでも男からでも好かれる容姿をしているらしい
どんな風に笑って媚びれば相手が墜ちるかも大体わかってきた
だからこのおっさんも・・・・
「いいよぉ〜vVじゃあ僕がご馳走してあげる 着いておいで♪」
ほら、ね
見せかけの笑顔を浮かべるだけで、相手は気持ち悪い笑顔を返してくる
そして汗ばんだ手で俺の手を握ってくる
・・・・・気持ち悪い
でもしょうがない事なんだと自分に言い聞かせる
そして 今日は身体使わないといけないのかな とぼんやり考えてみる
できれば身体を使わない方がいいに決まってる
ご飯食べたり話を聞くだけで金が貰えるなら嬉しい限りだ
「――雅?」
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