銀魂連載 M

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最近は依頼がなく、万事屋は暇な日々を過ごしている。

これはほぼ毎日の事なのだが、今日は珍しくバイトが休みなため俺も一緒だ。

新八と神楽とソファーに座ってのんびりしている。


……銀時台所でなにやってんだろ



「夜中に辻斬りがあったって」



新聞をめくりながら言う神楽。

……辻斬り、ねぇ。


天人こそ多くいるものの、腐った人間も増えてきてるな。

これじゃ人間も天人もそんなに違わない。



「またー?最近多いね」

「世の中物騒アルナ。怖いヨ玲ー」



抱きついてきた神楽の頭をとりあえず撫でておく。

…てか何か甘い匂いするんだけど。



「どうせ攘夷志士同士で殺り合ってるだけじゃねーの?」

「どうやら違うみたいですよ。一般人もたくさん殺されてるみたいですし、男女関係無しだそうです。攘夷志士の仕業ってコトには間違いなさそうですけど…」

「………」



とことん腐ってるな。

関係無い人まで巻き込むなんざ…

攘夷志士にとっての敵は幕府だろうに…



「真選組も総出で犯人を探しているみたいですけど…」

「攘夷志士といえば…ヅラ危ないんじゃないアルカ?」

「あいつは辻斬りなんかしないよ」



最近は穏健派になってるって聞くし。



「でも真選組が日中うようよいたら……」

「簡単に捕まるような奴じゃないさ」


心配いらないだろ



ドタドタドタドタ――――



台所からすごい足音が聞こえてきた。



「な、なんですか?」



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