銀魂連載 M

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……神様って本当にいるんだな


まぁ、いるなら俺に仕事をくれって話しなんだが……




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30分前



「コルァ!500円足りねぇって言ってんだろが!何度も言わせんじゃねぇ!!」

「ご、500円くらい負けてくれたっていぃじゃねーか!」

「いいわけあるかぁぁ!お前そんな事言ってこの前も負けてやったんだぞ!?」

「だったら今回も…」

「負けるわきゃねーだろ!だいたい、500円って負けられる値段じゃねーし!せめて100円以内じゃボケェ!」



パチンコを出た俺は、腹が減ったからコンビニに入った


だがパチンコで負けた俺は、当然金なんか持っているはずもなく…



金が足りなかった


ダメもとで負けてくれるよう言ってみたが、やっぱりダメだった



「てめぇ…払わねーってんなら警察呼ぶぞ!それが嫌ならさっさ払えや」

「いや、だから俺には金が「落ちてましたよ?」…え?」



声がした方を見ると、以前海で激辛チャイナ娘と一緒にいた綺麗な兄ちゃんだった



「コレ…足元に落ちてたんで、アナタのですよね?」



聞いているくせに拒否は認めないと言っているように、レジに500円玉を置く


アレ?俺落としたっけ?

てかそれ以前に金持ってないし……



「ンだよ金あんじゃねーか。よかったな、拾ってくれた兄ちゃんに感謝しろよ?」



レジの親父が袋に入れている時にチラッと兄ちゃんを見た


そして俺は見てしまったんだ




兄ちゃんがポケットの中に財布を戻すところを





ウィーン

「ありがとな、兄ちゃん」

「いえ、俺は拾っただけですし」

「嘘つけよ。ポケットに財布戻すところ見たぜ?何も買ってねぇのに財布出すなんざ不自然だ。……500円出してくれたんだろ?」

「あはははι」



バレてましたか……

と兄ちゃんは笑った



なんていい子なんだ…






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