銀魂連載 M
□9
1ページ/4ページ
……神様って本当にいるんだな
まぁ、いるなら俺に仕事をくれって話しなんだが……
---------------
---------
30分前
「コルァ!500円足りねぇって言ってんだろが!何度も言わせんじゃねぇ!!」
「ご、500円くらい負けてくれたっていぃじゃねーか!」
「いいわけあるかぁぁ!お前そんな事言ってこの前も負けてやったんだぞ!?」
「だったら今回も…」
「負けるわきゃねーだろ!だいたい、500円って負けられる値段じゃねーし!せめて100円以内じゃボケェ!」
パチンコを出た俺は、腹が減ったからコンビニに入った
だがパチンコで負けた俺は、当然金なんか持っているはずもなく…
金が足りなかった
ダメもとで負けてくれるよう言ってみたが、やっぱりダメだった
「てめぇ…払わねーってんなら警察呼ぶぞ!それが嫌ならさっさ払えや」
「いや、だから俺には金が「落ちてましたよ?」…え?」
声がした方を見ると、以前海で激辛チャイナ娘と一緒にいた綺麗な兄ちゃんだった
「コレ…足元に落ちてたんで、アナタのですよね?」
聞いているくせに拒否は認めないと言っているように、レジに500円玉を置く
アレ?俺落としたっけ?
てかそれ以前に金持ってないし……
「ンだよ金あんじゃねーか。よかったな、拾ってくれた兄ちゃんに感謝しろよ?」
レジの親父が袋に入れている時にチラッと兄ちゃんを見た
そして俺は見てしまったんだ
兄ちゃんがポケットの中に財布を戻すところを
ウィーン
「ありがとな、兄ちゃん」
「いえ、俺は拾っただけですし」
「嘘つけよ。ポケットに財布戻すところ見たぜ?何も買ってねぇのに財布出すなんざ不自然だ。……500円出してくれたんだろ?」
「あはははι」
バレてましたか……
と兄ちゃんは笑った
なんていい子なんだ…
.