銀魂連載 M

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『じゃーんけーん・・・・』


―ぽんっ



一回で勝敗はつき、一人負けした人物は顔を青くした












遡ること数時間―



最早定着している万事屋の暇な時間

ただだらだらしている銀時、神威、神楽

のんびりしつつも着々と家事をこなしていく玲、新八

そこに電話のベルが響いた

電話の相手は江戸一番の発明家と謳われる平賀源外
なんでも新発明ができたため実験台として来て欲しいとのこと
怪しさ満々だが依頼料を払うと言ってきたため嫌々ながら全員で向かうことに


そして来てみればどうやら実験台は二人で事足りるらしく、平等にじゃんけんで決めることになった



そして現在、顔を青くしている人物とは


「・・・・・マジでか」


玲である



「悪ぃな玲、いくら俺でもこれはどうしようもねぇ」

「うっせ。お前も負けてしまえばいい」


自分は勝てたことに安心している玲以外の面々だがもう一人実験台を決めなければならない


それぞれ全集中力を拳に与える




『じゃーんけーん・・・!!』




「皆さん血走った目してどうしたんですかぃ?」

「良からぬ事してんじゃねーだろーな?しょっぴくぞ」


入り口には総悟と土方の姿


目にした銀時がニタァと顔を歪める


「お前らいつもどうでもいい時に出てくるクセに今日はナイスタイミング」

「うるせぇ。出たくて出てんじゃねーよ」

「実は俺たち困っててよぉ」


かくかくしかじか・・・・


「そういう事でしたら土方さんが適任ですぜ」

「何でだ!!実験台なんざやったことねーよ!!」

「ならこの機会に」

「するか!!つかこれは万事屋の仕事だろが!!」

「市民を危険に晒していいのかコノヤロー」

「お願いします土方さん」

「さっさとやれヨマヨ」

「よろしくー」

「やらねーつってんだろ!!つか誰だてめー!!」


初めて見る神威に目を向けるが全員スルー


「実験台の二人はこの中に入ってくれ」


そこには二つのボックス


「ほら行け多串」

「今までありがとうございました、土方さん。真選組は俺に任せてくだせぇ」

「何言ってんの、沖田くんも入ってよ」

「・・・マジですかぃ」

「いや、総悟まで巻き込めない、負けたんだし俺入る
行こトシ」

「俺は決定なの!?」


玲と土方がそれぞれボックスに入った


「いいか玲、ヤバいと思ったらすぐ出て来いよ」

「土方さんは出て来ないでください」


入り口が閉まりその場に緊張がはしる


「じゃあ始めるぞ

ポチっとな」




ガガガガガガガガガッ――



「え、この音なんかヤバくね?」

「心配無ぇ。・・・・・・・・多分」

「おい多分っつったぞこのジジィ!!」




―チーン


「なんか出来上がったみたいですぜ?」

「料理じゃないんだから!!」



扉が開きモクモクと煙と共に二人が出てきた





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