銀魂連載 M

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退院した玲は銀時と万事屋の扉の前にいた




「ほら、早く開けろって」

「?わかった」



ガラガラガラ―


「玲ィィィ!!!」
「玲さぁん!!!」


ガバッ ガバッ

「ゔっ」

「おっと」



扉を開けた瞬間神楽と新八が飛び出して来た

ものすごい勢いで飛びついてきたため後ろに倒れかかったが後ろにいた銀時に肩を支えられ防ぐことができた


両脇に抱きつかれたままのそのそと居間へ





「お前らね、いい加減にしたら?」


玲が困ってるでしょ?
とため息をこぼす銀時の視線のさきには


「うるせーヨ天パ こっちはお前と違って久しぶりの玲なんだヨ」

「そうですよ どれだけ玲さんに会いたかったと思ってんですか」


玲の両隣をがっちり固めている神楽と新八

抱きつかなくなっただけまだマシだが


「そんな事言ったってしょうがないじゃん?銀さんが帰ったら玲ちゃん病室で泣いちまうもん」

「・・・・・・泣かねーし」


今まで話を聞いていた玲だったが銀時の言葉には突っ込んだ


多少の間が気になるが何より睨みながらも頬を若干染めているところをみると満更でもない様子


「とにかく今までずっと一緒にいたんだからしばらく玲禁止ナ」

「そこで見てるだけでお願いします」


これ見よがしに玲にくっつく2人を見て何かが切れた


「んなこと言ったってさぁ!!病院じゃ何もできねーし!?つーか帰って来てやっと玲にくっつけるとか思ってたのに何でお前らいんの!?確かに退院の日教えたのは俺だけど妙のとこにまだいりゃよかったじゃん!!空気読めバカ!!」

「ンだとコラぁぁあ!!こちとら何回暗黒物質食べさせられそうになったと思ってんだヨ!!姉御はともかく近くにはメガネしかいなかったんだゾ!?どれだけ玲が恋しかったと思ってんダ!!お前もメガネと何日も過ごしてみろヨ!!」

「ちょっと神楽ちゃん!?何でちょこちょこ僕の悪口が入ってんの!?位置的に僕ら今味方だよね!?」




「―――ははっ」



胸ぐらを掴みかかる勢いで睨み合っていた3人だったが不意に聞こえた笑い声にそちらへ視線を移した





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