銀魂連載 M

□28
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寒気と息苦しさによって玲は目を醒ました


「はぁ・・はぁっ・・・・う、ん・・・?」


―ここはどこだ?

自分は万事屋の寝室で寝ていたはず・・・・

しかし現在、真っ暗な部屋で横たえている

真っ暗ということに恐怖を覚え起き上がろうとした

が、


ジャラジャラ

「 !? 」


その時にようやく手を背中のほうで拘束されていることに気づいた
音からして鎖のようだ

脚も拘束されその鎖の先は錘らしき物に繋がっているらしく動かしにくい

どうにかして解きたいが熱によってぼーっとする頭では何も考えられない




ウィーン

誰かが入って来たようだが逆光のせいで顔が見えない

「よぉ」


電気を点けてやるよ、と壁に手を伸ばす
相手は声からして男だろう


カチッ

「っ・・・・・・」


暗闇に目が慣れていたせいかすぐに焦点が合わない

ようやく目が慣れ目の前に佇む男を見上げた


「―――っ!!!!」


顔を見た瞬間、血の気がサッと引いた
目をこれでもかという程見開く


多少老いたものの見間違える筈がない



「―――赤城・・」

―「おらっ さっさと働け!!」
―「もうお前いらねぇから死ねよ」


記憶の奥底に眠っていたものが一気に蘇った


「ぁ・・・・・・っ」


身体が勝手に震えだす



そんな玲を見下ろしながら赤城はにやりと笑った






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