銀魂連載 M
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「ケホッケホッ・・・・・はぁ」
「大丈夫かよ」
「なんとかね・・・・」
いつもの俺が大好きな声は掠れていた
玲が倒れた次の日
熱は高く、治まるどころか昨日よりも高くなっている
熱のせいで怠いらしく食欲もないようだ
息を荒くしながら辛そうに眉を寄せる様子を見てこっちまで辛くなる
昨夜、銀時は殆ど寝ずに看病をした
汗が出れば拭いてやり
額に乗せたタオルがぬるくなっては冷やした
今日も1日傍にいるからな!と意気込んでいたものの、タイミング悪く依頼が入ってしまいそうもいかなくなってしまった
断ろうかとおもったが玲からの行けという鋭い視線のせいで承諾してしまったのだ
だがこんな状態の玲を1人残して出て行くのはやはり気が引ける
「ケホッ・・大丈夫、だって 帰って来るまで寝てるから」
「でもよ・・・・・」
「いざとなれば下にお登勢さんもいるんだから」
「じゃあ何かあったら絶対ババァのとこ行くんだぞ」
「うん」
・・・・・絶対ぇ嘘だ
迷惑だとか考えて行かない気がする
「だから・・・ね?」
行ってらっしゃいと笑顔で言う玲を思いっきり抱き締める
・・・・・熱い
触れただけでこんなに熱いんだ
辛いに決まってる
「絶対ぇ早く帰って来るから」
「うん」
額に唇を寄せて、後ろ髪を引かれつつも万事屋を後にした
まずは新八と神楽のとこ行かねーと
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