銀魂連載 M
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メキメキメキッ----・・
背後で刀を振りかざしている男に気付いていなかった玲を押し退けて銀時が洞爺湖でその刀を受け止めた
「あーらら、もうちょっとでそちらを殺れるところだったんだけどねぇ。まぁアンタを先に殺ることにするよ」
男の力が増し銀時が若干押される
「銀時っ」
「っ何やってんだ、お前はそいつら連れてさっさと逃げろっ」
「何言ってるアルか!みんなで相手すればそんな奴・・「バカか!」
相手の刀を弾き玲達がいる所まで下がる
「アイツは例の辻斬りだ。此処はガキがいていい所じゃねーんだよ」
「でも銀さんっ」
「クククッなかなかやるねぇアンタ・・・でも、」
急に銀時の目の前に現れた
「お喋りをしながらじゃあ、この岡田似蔵には勝てないよ」
木刀を構えるよりも速く岡田が刀を振るう
銀時の顔や腕に傷を造っていく
「行け、玲っ」
「でもっ、」
不安に顔を歪める玲とは対照的に銀時は薄く笑みを浮かべる
「そんな顔しなくても速く戻って来てくれればいいだけだろ?玲ちゃん」
視線だけを玲に向けニヤリと笑う
「だから銀さんの為に速く戻って来てちょーだい」
「・・・わかった」
玲は新八と神楽に目を向け行くぞと促す
「・・・はい」
「わかったアル」
そのまま走り出すが玲だけ再度銀時へ向く
「踏ん張れよ」
「・・・銀さんがんばっちゃうー」
ふざける銀時に苦笑し新八と神楽を追い掛けた
「頼んだぜ玲」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
玲達3人が向かったのは新八の自宅
驚く妙を余所に2人に言う
「いいか、俺らが戻るまで此処にいるんだぞ」
「・・・わかりました」
「・・・玲」
表情から不安が読み取れる2人にできるだけ優しく微笑む
「大丈夫だって」
頭をクシャクシャと撫で回し踵を返して地面を蹴る
・・・銀時・・
無事でいてくれ・・っ
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