銀魂連載 M
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「晋助……」
今目の前にいる人物は、つい先程まで話していた人物と同一人物だろうか………
その隻眼には優しさなど感じられず、ただ狂気しか感じられない
すぐ隣りにいるというのに、高杉がずっと遠くにいるような気がした
「っっ!」
―ギュッ
「 ! 玲?」
袖を握ってきた玲を驚いたように見つめる
「どうしたァ?」
頭に置かれた手にほっとする
(あぁ…晋助の手だ)
こんなに優しい手をしているのに
今も尚、沢山の人を殺している
………俺はそんな事してほしくない
「俺は世界を壊すなんて…晋助にはしてほしくない」
「………お前は先生を奪ったこの世界が憎くねぇのかよ」
「そりゃ…憎いっていえば憎いけど……」
それと同じくらい俺には大切なものができたから……
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