銀魂連載 M
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「ただいまー……何やってんの?」
万事屋へ帰り、居間に入って今の状況に唖然とする玲
今の状況というのは
白い生き物が銀時の首から上をくわえており、銀時は血をだらだら流しながら突っ立っている。
新八はそんな銀時を心配そうに見ている。何故か傷だらけで。
神楽はソファーに座り、酢昆布を食べながら暢気にテレビを見ている。
「玲おかえりヨ〜」
「あ、玲さんおかえりなさい。すみません、お出迎えできなくて…ι」
「それはいいけど……銀時大丈夫か?」
銀時はピクリとも動かず、されるがままになっている。
「定春、銀ちゃんを離すヨロシ」
「ワン!」
ガパッという効果音と共に、血だらけの銀時の頭が出てきた。
そして玲は銀時と新八の手当てを始めた
――――――
手当てが終わり、一同はソファーに座り落ち着く。
「で?定春…だっけ、それ犬…か?」
玲は、白い生き物が何なのか尋ねる。
見た目は犬だが、大きさが有り得ない。
「定春は私のかわいいペットのワンコヨ」
「そう…二人は何で傷だらけだったの?」
「いや……捨てようとしたら襲われて……ねぇ新八君?」
「はい銀さん」
捨てると言う二人に神楽は反対する。
「こんなかわいい奴を捨てるなんて酷いアル!!定春だって生きてるんだヨ!?生き物は大切にするものアル!!捨てるなんて人間失格ネ!!」
そんな神楽に対し、銀時も負けじと反対する。
「バカヤローそいつのでかさ考えろ!!そいつの食費どんだけかかると思ってんだ!!今でさえギリギリなのにそんな余裕ねェんだよ!!玲にこれ以上苦労させる気かお前は!?」
万事屋はペット禁止!と言う銀時に玲は反応する。
「…だめなのか?」
『ん?』
「ペットだめなのか?」
玲の言葉に、神楽の目が輝く。
「玲は定春飼うの賛成アルか!?」
抱き着いてくる神楽に玲は苦笑する。
「飼うのはいいけど、さすがに二匹はなぁ…」
『………』
"二匹"…?と、玲の言っている意味がわからず、黙る三人。
それに気付かず、玲は続ける。
「神楽も拾ってくるとは思わなかったからなぁ」
銀時は恐る恐る聞く
「玲く〜ん?神楽"も"ってどゆコト?」
ん?あぁ…と、青ざめる銀時と新八に最後のとどめを刺すように
「俺も拾ったから」
と笑顔で言った。
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