銀魂連載 N

□06
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仕事だって言うから何事かと思いきや・・・・



「これが仕事ってか?」

「十分仕事だよ」


布団に潜り込んで笑いかけてくる


「ちゃんと俺が寝るまでそこにいてね」

「・・・・・・・」


ベッドの隣に置いた椅子に座っている俺の白衣を軽く握ってきた


・・・・・・・可愛いと思ってしまった俺は大丈夫なのだろうか



「・・・・そういやさっき転けたって言ってたが、他にケガしたとこはねぇのか?」

「んー・・・・・・ないよ」


・・・・間が少し気になったんだが


「はぁ・・・熱はいつからあったんだよ」

「んー1週間くらい」

「病院行けや」

「怠かったのー」


瞬きが増えた

もうすぐ眠るだろう


「さっさと寝て治しな」


前髪を払って額に手を置く

まだ少し熱い


「せんせーの手、冷たくてきもちー」

「・・・・・・」


額から頬に移動させれば擦りよって来る

猫みてぇ






「・・・何でだろ」


眠いだろう目を一生懸命開けながらぽつぽつと話す


「せんせーと一緒に、いたら・・・・・すごく落ち着くの」

ずっとこのままだったらいいのに・・・



思わず心臓が跳ねた



不意打ちなんざ・・・・上等じゃねーか




すやすやと寝息を立てている雅の頬に口づけを1つお見舞いしてやった








* * * * * * *



「・・・・・・・・んっ」


どのくらい寝たんだろう

えらくすっきりした感じがする

隣にある椅子には誰もいない


さすがにいたら申し訳ない気もするが

少し、寂しい


とりあえず起き上がる



静かだなぁ



って思ってたら


シャー

「あれ、雅ちゃん起きたの」


カーテンが開いたと思ったらそこには坂田せんせー


「おはよ、せんせー せんせーは?」

「せんせーを連呼されても・・・銀さんわかんなーい ってコトで」


俺のことば銀ちゃん゙ね またば銀時゙でも可!

人差し指をビシィッと立てて言うせんせーがなんとなくおもしろかった


「じゃあ ・・・銀ちゃん?」

「・・・〜〜っ」


自分で言ったくせにいざ呼んでみればなぜか悶え始めた銀ちゃん

次には ヤバい、ヤバいよコレ・・・・ とかぶつぶつ言っている

・・・・・ヤバかった、のか?



やっと落ち着いた銀ちゃんに話を聞いてみたところ・・・・

どうやら俺が眠って少し経ってから銀ちゃんが保健室に訪れたらしい

そしてせんせーは一時俺に付いていてくれたけど呼び出しがあって出て行ったんだとか

んでその後すぐに俺が起きた、と



「雅ちゃん雅ちゃん、コーヒーといちご牛乳どっちがいい?」

「抹茶オレ」

「ちょっと、今の聞いてた?抹茶オレなんて選択肢はありませーん」

「ちぇ」




強制的にいちご牛乳になった



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