本棚2

□LOVE ME DO
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「何故だ?」

「い…や、何でって…」


そんな真顔で見上げられても、逆にこっちが恥ずかしい。


「…しかし、いい格好だな…」

「…ぇ、う…わっ」


軽々と抱え上げられて、ズボンを下着ごと取り払いながらデスクの上に仰向けに押し付けられる。

己の指をベロリと見せつけるように舐める様子が、小憎たらしいったらない。


「ま、待て…っ」

「断る」


宙ぶらりんになっていた足の片方を押し上げられ、露になった後腔の入り口を指で突っつかれて思わず制止しようとしたが、それも叶わず。


「ンあ…っ、あ…!」

「相変わらず、狭いな…」

「ふ…っ、く、うぅ…っ」


所在の無い両腕が、顔の横で躍る。
指が少しずつ入り込んでくるたびに、掴まれていないもう片方の足が宙を蹴った。


「あアッ!!っ、ゃ、そこ…っ」

「分かっている」

「んっ…ぅ、あ、は…アッ」


指を増やされ、前立腺を爪先で掻き乱されて腰がビクビクと跳ねる。
容赦の無いその刺激に自身がまた熱を孕んで、腰が揺れるたびに先走りを腹に擦り付けていった。


「あ、あっ、っ…それ、いやだ…!」

「何が嫌だ、しっかり銜え込んでいるくせに。俺の指を食い千切る気か?」

「ん、く…っ、おと…っ、たてんなぁ…!!」


幾らか緩んできたのをいいことに抜き挿しを速くしだした指の隙間から、耳を塞ぎたくなるような水音がたつ。

わざと音をたてるような激しい抽挿に、理性を端から崩されていくような気がした。


「ハーレムの声の方が、余程卑猥だ」

「てめ…!ん、ア、ぁう…ッッ」


内壁を引っ掻きながら、指が引き抜かれていった。
ひくん、と入り口が収縮したのが分かってしまって羞恥で熱くなった顔を、腕で隠す。


「今更恥ずかしがることでもないだろう。もう少し足を開け、挿れるぞ」

「っ直球過ぎンだよ、お前は…!あ…ッ」

「それの何処が悪い。いいから力を抜いていろ、ハーレム」


足を大きく開かされ、昂ったキンタロー自身を後腔にあてがわれる。
ゆるりと内腿を撫でられて一瞬力が抜けた隙をつき、先端が入り込んできた。


「ぃ…っ、いた…ぁ…ッ」

「く…、だから力を抜け…っほら…」

「ぁふっ、う、ン…ぅッ」


自身を扱き上げられてそちらに気を逸らされると、少しずつ痛みは消えたかわりに下腹の圧迫感が増していって。


「はあっ、は、ァ、ん…き、たろ…っ」

「全部…っ入った、な…。まだ痛むか…?」


痛みは、無いけど。
キンタローが喋るたびに身体が快感を拾い上げて、上手く言葉が出ない。


「…ハーレム」

「ひ、あッ、んぅ…っ」


顔を覆っていた腕を外され、口付けられて涙が溢れる。


「ん、ン…ッ、」


唇を重ねたままキンタローに腰を入れられて、目の前の身体にしがみついたらいきなり抽挿が激しくなった。


「ンぁあっ!!アッ、く…っ、そん…、いきなり…ぃっアぁあっ!!」

「ハーレム、俺はアンタが、好きだ…ッ」

「は、あ…っ?!なに、改まって…ンぁっ、ア、ひィ…ッ!!」


恥骨がぶつかり合うほどの突き上げに、言葉が継げない。

全身を震わせながら、しがみついたキンタローの背を掻きむしった。


「あ…バカ…ッ、抱いたら奥に…ッい、やっ、ィく…ッぅあア!!」

「つ…っ、まだ、だ…ッ」

「っあ…!やだ…っ、ゃ、ぅ…ごくな…ッキツ…ぃ、ぁアッ!!」


強い力で抱き込まれたまま、イッてるのに最奥を何度も抉られて年甲斐もなく泣き喚く。

苦しかったが、こうまで素直に想いをぶつけられると、たまらなく愛しくもあった。


「ハーレム…ッ」

「ンあっ、ま、また…ッ」


腰がまるで意思を持ったかのように揺れる。
繋がっているところなんて、熱くて溶けそうだ。


「うあっ、ァ、あぁあアッ!!」

「く…っ」


下腹の奥にキンタローが吐き出した熱が溢れ、それを感じながら自分も達して。


「は、う…」

「ハーレム…好きだ…。もっとアンタが…、欲しくてたまらない…」


壊れ物を扱うように、そっと頬を撫でてくるキンタローの手が気持ち良い。
それに、とても暖かくて。


「やる、よ…。いくらでもやる…から、」


キンタローの手に、自分のそれを重ねる。


俺は、コイツみたいに素直に伝えることは出来ないけど。

それでも精一杯想いをのせて、その手を握りしめた。



LOVE ME DO

たぶん、あいされたかった

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