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□最初で最後の
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(過去)


士官学校を経ずに飛び込んだ戦場。
一応自分なりに知識を頭に叩き込み、兄達に付き合って貰って訓練も重ねていた。

そして生まれて初めて、人を、殺した。


「おかえり、ハーレム」

「ルーザー兄貴…?!」


玄関の重い扉を開けた途端、声を掛けられて飛び上がる程驚いた。


「僕はおかえり、と言ったんだよ?」

「た…、ただいま…兄貴、…ッ」


そう言いながらルーザーの脇を通りすぎようとしたら、いきなり腕を掴まれて、否応なしに引き止められる。
たったそれだけの事で両足は竦み上がり、床に縫い止められたように動けなくなった。


「疲れたろう。お茶を淹れてあげるから、リビングにおいで」


頼むから今は、構わないで欲しい。

僅かに首を横に振って拒絶の意思を表すと、身体を無理矢理ルーザーの方へと向けさせられた。


「どこか、怪我でもしたのかい?そういう報告は受けていないけど」

「大、丈夫…だから」


本当は大丈夫なんかじゃない。
命のやり取りをしていた戦場から帰ってきたという安心感からか、身体がいつしか妙に興奮を覚えて手に負えなくなっている。

だから、その手を、離して。


「ああ成る程、そういうことか」

「ひ…っ?!」


突然引き寄せられ、ルーザーの足が下半身に押し付けられた。


「まだ16歳だものね、無理もない」

「ッ…!」


布越しにぞろりと撫で上げられ、刺激と羞恥であっという間に涙が溢れる。
逃げたいのに、膝が震えて叶わない。


「別に恥ずかしいことじゃないよ、ハーレム。これは人としての本能、ただの生理現象だから」

「分かった、から…!兄貴、やめっ、」


どうすることも出来ずにただ、目の前のルーザーにすがり付いて制止を懇願した。

これ以上触れられたら、もたない。
なのに無遠慮に与えられる刺激が限界を越えさせるまで、そう長くはなかった。


「あに、き…!っ手、いやだやめて…っ、ぅア、ッ―――!!」


強く握り込まれた瞬間、呆気なく達してしまい、頭の中が真っ白になる。

膝から崩れ落ちそうになったところをルーザーに抱え上げられたが、何が起きたか理解出来ず、呆けたまま身体を預けることしか出来なかった。


「可愛いハーレム。ねえ、もっと気持ち良く、なりたい?」


耳元でそう囁かれて。
熱を持て余した身体では、頷くことしか出来なかった――…。



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「ひぅっ!も、やだ…ぁ…っ!」


自室に連れていかれてから、どれくらい経っただろう。

服を全て脱がされ、組み敷かれたベッドの上で何度も絶頂を極めたにも関わらず、ルーザーは手淫の手を止めてくれそうにない。


「さっきから、嫌だ、しか言わないねハーレムは。身体は素直なのに」

「あ…?!兄貴、どこ触っ…!」


有り得ないところにルーザーの指が触れ、投げ出していた足を閉じようとしたが力が入る筈もなく。
そんな様子が可笑しかったのか、ルーザーが初めて小さな笑い声を漏らした。


「ああ、初めてなんだね?良かった、初陣で他の男に手を出されなくて。尤も…」

「い…っ、痛…あ!!っ…ゃ、いた…ぃ!!」

「そんな男が居たとしたら、殺すよ。大事な弟に手を出されちゃかなわない」


指を、挿れられたと認識するまで数瞬を要した。

後腔を抉じ開けられる痛みに四肢が強張り、見開いた目からぼろぼろと涙が溢れ落ちる。


「そんなに痛い?困ったな、潤滑油を用意しておくんだった」

「ぁう…っ!!」

「ごめんね、痛いのは嫌だよね」


いきなり指を引き抜かれ、ここにきて漸く、ルーザーが自分を抱こうとしていることに気付いた。

でも、もう遅すぎる。
この次兄には、幾つになっても逆らうことなど出来やしないのだ。


「そうだハーレム、四つん這いになって御覧。初めてだし、その方が楽だと思うから」

「む、り…。力…入らな…ぃ…」

「しょうがないなあ」


抱え上げられて、身体を裏返しにされる。

手と膝をつかされたが、震えて今にも崩れ落ちそうになるのをどうにか堪えると、肩越しにルーザーを振り返った。


「いい子だね。可愛いよ、ハーレム」

「う、あ…?!」


尻朶を両手で割り開かれたかと思うと、ルーザーの顔が後腔に近付き、その入り口が舌で舐め上げられた。

たっぷりと唾液を絡ませた舌が入り口をねぶっていたかと思うと、細められた舌先が浅く侵入してきて掻き回される。


「これだけ濡らせば痛くないかな?」

「ンあ…っ、ア…!」


再び指を挿し入れられ、今度は自分でも驚くほど甘い声が漏れた。

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