本棚2
□好奇心
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「…感じやすい、ですね…」
「う、るせェ!…んッ」
達する寸前まで育て上げられたところで手を離されて額にキスを落とされる。
次いで涙が滲んでいた目尻を吸い上げられて、擽ったさに身を捩った。
「…ジェルか何かありますか?」
「あ…?そこの引き出しに確か…」
余り使うことはないが、一応は持っていた潤滑剤を手探りで引っ張り出してきてGに手渡す。
その手のひらほどのサイズのチューブを絞って中身を絡めたGの指先が、後腔の入り口をそっとなぞったかと思うと、ゆっくりと入り込んできた。
「ぅ…ん…ッ」
武骨な指が二本、ジェルの滑りを借りて難なく奥まで入り込む。
その指は何度も抽挿を繰り返し、更に足を大きく開かされて三本目の指もくわえ込まされる。
「ぁアッ!は、ン…ぅ、や…Gぃ…っ」
丹念に後腔を広げるようにして躍る指先が前立腺を掠めるたび、ハーレムの腰が跳ね回った。
後腔はジェルだけでなく分泌された腸液も加わって濡れそぼち、普段ならば十分に受け入れられる柔らかさだ。
しかしそこに、四本目の指が進入した。
「ひっ?!ぅあ…ッ、あ…!」
「出来ればもう少し、力を抜いてください…。時間をかければ拡がりますから」
そう言ってGは再びハーレム自身を扱きながら、呼吸のタイミングに合わせて指を奥へ奥へと進ませてくる。
痛みは無いが圧迫感が強く、何とか力を抜こうと深呼吸を試みるが生理的な涙がポロポロと溢れて止まらない。
「ンあっ、は…ッ、G…もう…!」
Gの腕を掴み、先をねだる。
涙で霞んだ視界に先程から時折入り込む凶悪な、と言って良いほどに育ちきったG自身。それを早く欲しい。
「…まだ無理です」
Gが躊躇するのも無理は無かった。
何せハーレムの恥態に煽られたのか完全に勃起したそれは、今や子供の腕ほどの質量にまでなっている。
下手に突っ込めば、ハーレムを傷付けかねないだろう。
「い、から…ァ!ふあっ」
「……そこまで言われるのなら。…ですが無理そうなら途中でも止めますよ?」
「ん…っ」
ずる、と音を立てて指が抜かれた。
両手で腰を抱えられ、ぽっかりと穴が開いたような感覚のする入り口に、G自身の先端が宛がわれる。
今まで感じたことの無いその大きさに、本能が恐怖を感じるのか腰が引けるのを必死で押し留めた。
「息を吐いて…」
言われた通り、ゆっくりと息を吐き出す。その瞬間を見計らってGが腰を掴む手に力を籠めた。
内壁をギリギリと押しやり、先端が入り込んでくる。
「ひ、ぎ…ッ」
想像を遥かに越える圧迫感、そして痛みに悲鳴すら上げられなかった。
歯を食い縛り、指先が白くなるほどシーツを握りしめてそれに耐える。
少しずつ内壁を押し拡げて進入されるたびに、意思とは関係無しに足が痙攣しては虚しく空を蹴った。
「あ、うぅ…っ、ン、ぁ、あ゙…!!」
「…っ、やはりまだ無理です、抜きますよ…?」
「ッ…ゃ、嫌だ…!あ、ぐ…っ」
見かねたGが腰を引こうとするが、ハーレムは足を絡めて離そうとしない。
しかしまだ半分程しか収まっていない状態でこの有り様では、続けたとて苦痛にしかならないのは目に見えている。
「駄目です…ッ」
「ひ…あっ!!あ、はあっ」
絡めた足を押しやられ、抵抗するハーレムからG自身が引き抜かれる。
収縮を繰り返す入り口は切れはしていなかったが、痛々しいほど赤く腫れ上がりかけていてGは眉をひそめた。
四肢をぐったりと投げ出して肩で息をしているハーレムの、その自身も苦痛で萎えてしまっている。
しかしハーレムが何よりも嫌だったのは中途半端で放り出すことだ。
息も整わないまま、Gに続けろと目で訴えた。
「貴方という人は…。敵いませんね…」
「は、ン…ぅ…」
軽く啄むようなキスの後、身体を裏返されて四つん這いの姿勢をとらされる。
そうしてGの眼前に晒された後腔の入り口に、突然冷たいものが触れた。
「や、なに…ッ」
「さっきのジェルです。ちゃんと慣らし終えたら、入る筈ですから…」
チューブから少しずつ絞り出されたジェルがGの指と共に後腔に入り込んでくる。
「少し気持ち悪いかもしれませんが…我慢してください」
「な…あっ…?!」
二本の指で入り口を拡げられ、その隙間にチューブの先端が宛がわれたかと思うと、その中身の殆どが一気に後腔内へと絞り出された。
間髪入れずに指で押し込めるように掻き回され、前立腺を何度も容赦無く突き上げられて、ハーレムは狂ったように喘ぐしか出来ない。
「ひぁアッ!!あっ、あ…っ、そん…、いきなり…ィあっ、はアあ!!」
「苦しかったら、言ってください…」
「うあっ、は、んン…!」
もう片方の指も、一本、二本と進入してきて、合計四本の指がバラバラに躍り回るものだから堪ったものではない。
指の腹が内壁を撫でたと思えば、爪で軽く引っ掻かれ。前立腺の周りだけを掻き回しているかと思えば、進入した指で次々と突き上げられる。
与えられる快感に頭も身体もついて行けず、訳も分からないうちに気が付けばハーレムは達してしまっていた。
腕から力が抜けて上半身はシーツに沈み、自身からは白濁がトロトロと勢いも無くただ溢れるだけで。
「あ…ぅ…」
「指を、増やしたのが分かりますか…?」
「ゆ…び…?」
「ハイ。……いま左右合わせて六本、入っているんですよ」
「うそ、っ、ぁンッ!」
「さっきより大分拡がりましたね…」
ぐちゅ、という音と拡げられてる感覚。
意識すればそこには確かに六本の指が入り込んでいるのが知覚出来る。
根本までくわえこまされて、しかもかなり奥の方まで拡げられてるいるにも関わらず、痛みは全く無い。
圧迫感はあったが、それも不快ではなかった。
「大抵ここで根を上げられるんですが…。いけますか?隊長…」
「い、いぜ……来い…」
「………では」
指が抜かれ、再びあのG自身が入り口に宛がわれる。ハーレムの意思を汲んでか腰を掴む手は先程よりも力強い。
ぬるぬると何度か先端が擦り付けられた後、それはゆっくりと進入してきた。
「ひ、ア、あ…ッ!!」
「は…」
痛みは無かったが先端だけでも圧迫感はやはり凄まじく、腰が逃げを打とうとする。
だが姿勢が変わったことと後腔にたっぷりと注がれたジェルの滑りを借りたことで、それは徐々に深くまで入り込んできた。
「ぅん、ンッ」
「………半分は過ぎましたよ、隊長」
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