本棚2

□命の歌を歌いましょう
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「ロッ…!」

「力抜いててね?」


右手の中指にベロリと舌を這わせてからハーレムの腰を上げさせ、露になった蕾にゆっくりとその指を挿し込んでいく。


「い…っ、あっ…!」

「相変わらず隊長のナカってば狭ーい」

「ああアッ!!」


指先に触れた前立腺を爪で引っ掻くと幾分か緩んできたソコに、2本、3本と挿し込む指を増やして無遠慮に掻き回す。

指の間接を軽く曲げて強めに抜き挿しを繰り返せば、熱く溶けた内壁が絡み付くように蠢いてロッドの欲を煽った。


「そう言えば…コレ、シたこと無いよね?」


何を、とハーレムが口に出すよりも早く全ての指を勢いよく抜く。
女でもないのに腸壁からの分泌物で濡れたソコに、ロッドは躊躇いもなく舌を這わせた。


「!?やっ、あ…!」

「柔らかいね…」


舌先を尖らせて唾液と共に浅く挿し込み、入り口辺りを執拗にねぶる。

あり得ない所に受ける刺激に、ハーレムは髪を振り乱して喘いだ。背に散らばる長い金の髪がキラキラと光を反射して綺麗だ。


「ン…また勃ってきてるよ隊長」

「誰、の…せいだッ!ぅく…ッ」

「前も後ろもこんなにヒクつかせちゃって。ほんっと、エロすぎじゃない?」

「ッい…から、さっさとシやがれ…!」

「了ー解。マジで手加減しませんケド、途中でへばらないでくださいね?」


淡く色付いた首筋に軽くキスを落としてからズボンの前を寛げる。
ハーレムの恥態に煽られて膨張しきったソコは、既に天を向くほどに反り返っていた。

尻たぶを掴んで入り口にあてがい先走りを塗り付ける様に軽く動かせば、焦れったいとでも言うようにハーレムの腰が揺れる。

恐らくは無自覚であろうその動きに誘われるまま、ロッドは一気に腰を沈めた。


「ああああッッ!!」

「うわ、キッツ…!」

「ひあっ、あっ!待て…っ、まだ…!ぁんッッ」


息を整える余裕も与えずに、イイ所だけを狙い済まして何度も突き上げてやる。

逃げを打つ腰を両手で捕まえ最奥を掻き回してやれば、応えるように収縮を繰り返す内壁にロッドは身震いした。


「チ…ッ」

「―――っん!あ、はああっ」


持っていかれまいと下腹に力を入れ、腰の動きはそのままにハーレム自身に指を絡めて前後に扱く。


「やっ…も、出…るッ!!」

「ん…っ、いーよイって…ッ」

「ひっ、や、ァあ―――ッッッ!!」


抜けるギリギリまで腰を引いてから勢いを付けて奥まで叩き付け、先端の割れ目に爪先を捩じ込むとハーレムの体が大きく痙攣した。
白濁が吐き出され、革張りのソファに幾つもの滴を落としていく。


「ぁ…、ふ…ぅ…ッ」

「随分早いね。そんなにヨかった?コレ」


余韻に震えるハーレムの奥を、未だ硬度を保つ自身で軽く突く。


「ん、あ…っ」

「まだ終わンない、よっ!!」

「っは…あァッ!」


繋がったまま無理矢理に体を裏返し、腰を押し付けるようにして強く抱き締めると、2人の腹の間で擦れたハーレム自身からまたトロトロと白濁が溢れた。

引き寄せられるように深く交わした口付けは、まるで獣が喰い合うかのように激しい。


「んふぅっ、ふ…ッあ…」

「ンッ、たいちょ?」



離れていく唇を名残惜しそうに舐め上げると、ハーレムが自ら腰を揺らし出した。
ロッドの腰に足を絡めて引き寄せ、奥へ奥へと導こうとする。


「もしかして、スイッチ入っちゃった?」


長い髪をかき上げて露になった首筋に唇を寄せ、痕を残さない程度に吸い上げる。

快楽のスイッチが入ったハーレムは与えられる刺激に従順に反応した。
濡れた視線をフラフラとさ迷わせながらも、次を催促するかのように四肢をロッドに絡める。


「積極的だねぇ。でもそれじゃ動けないよ、ホラ」


背に回された腕を解かせて肩に掴まらせると、ハーレムの両膝裏に手を差し込んで大きく足を開かせた。
そのまま緩く腰を動かし、より深い所にまで届くようになった奥を確かめるようにノックする。


「う…あ、深…ッ、ふか…ぃっ」

「まだちょっと動かしてるだけだよ隊長。そんなに気持ちイイ?」

「ぃ…いッ、きもち、い…!んああっ」


その言葉に気を良くしたロッドが徐々に突き上げの速度を上げると、ハーレムは髪を振り乱して全身で応えた。

口の端からは飲み下しきれなかった唾液が伝い、快感に反らされた白い喉を滑っていく。


「あ、あっ、ァア…ッ!」

「つ…ッ、すっげーよ隊長ン中…!めちゃくちゃ、締まるしッ」

「はァぁッ!!」


咥え込んだモノを離すまいとするかのように収縮する内壁に逆らって、ギリギリまで引き抜く。
半挿入の状態で入り口辺りを執拗に擦ってやれば、ハーレムは嫌々をするように大きくかぶりを振った。


「は…、隊長どうしたの?コレ、嫌?」

「ち、ちが…ッ、あ…っ」

「もしかして、気持ちヨすぎる?」


過ぎた快感がハーレムから言葉を奪う。
泣き喘ぎながらも必死に頷く様子に、理性が端から崩されていく。


「…もっと、気持ちヨくしてあげよっか。俺も正直限界…ッ」

「ひッ!?う、あ、あ!!」


ハーレムの脚を持ち上げて胸に押し付け、上から腰を落とすようにして突き挿してやる。
その途端ハーレム自身から白濁が溢れ、滴が胸と顔を汚した。


「ンン――ッ!!かはっ、ぁ、ァうっ」

「はは…ッ、今のたいちょっ、すっげーエロい…っ!」


ハーレムが達してもロッドは動きを一切止めず、それどころか追い討ちをかけるように抽挿の激しさを増した。

無理な体勢で上手く呼吸が出来ないのか、助けを求めるように首に回された腕が堪らなく愛しい。


「んっ、そ…言えば、思い出したっ」

「あ、はッ、ぁ…に、を…ッ」


結合部が泡立つほどの激しさで穿つたびに、ハーレム自身からもはや濃さを失った白濁が断続的に漏れる。


「マリア、カラスの、うたを」

「…ンだよッ、きゅ…に、ぃあっ!」

「ガキの頃…トスカ、聴いたんだ…ッ」

「はァッ、やっ、も、イく…!」


ハーレムの身体が震え出す。
ロッドも、もう限界が近い。


「命の、声って言うのかな、…はげしい、命をかけた歌…ッ」

「ぁ…ッ、あ、あ…!」

「たいちょ…っ、隊長も、いま、そんなカンジだよ…!ほらっ、」


きかせて、命の声を


「ぅ、あ、ああぁっ――ッ!!」


そう囁いて強く強く最奥を突き上げれば、一際高い悲鳴をあげてハーレムは果てた。
収縮する内壁に搾り取られるように、ロッドも熱を吐き出す。

腹に収まりきらなかった白濁が結合部から溢れ、己の吐き出した熱と混ざり合うのを感じながら、ハーレムの意識はそこで途切れた――。

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