本棚1―1
□ロリポップ
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腹を内から圧迫する、異物。
指と一緒に掻き回されるたび、その異様な刺激に膝がガクガクと震えた。
「や…だ!も、入んないぃ…ッ」
「もう1つくれェいけるだろ」
「ひ…ぎ…っ!!」
四つん這いになってハーレムの眼前に突き出す格好になった後腔に、次々と捩じ込まれた、飴玉。
小さいものを選んでいたとはいえ、既に片手では数えられないほど受け入れさせられたそこに新たにもう1つ、小さな塊が侵入してくる。
「は、うまそうに食ってンな」
「うぁあっ!ァ、や、そんな…したら、またっ、また…イッ、ちゃ…ぁっ!」
先に入れられていた飴玉が前立腺を押し上げ、何度目か分からぬ熱をまた吐き出す。
溢れた白濁を絡めたハーレムの指が口元に差し出され、その無言の命令に従った。
「イイコだ、こっち向けリキッド。ああ、飴は出すなよ?」
「ぅ…あ、はッ、たい…ちょお…!」
身体が浮いたかと思うと仰向けに返されて、やっとハーレムと向き合うことが出来た。
そのことに妙な安心感を覚えてしまい、徐々に、理性が溶け落ちる。
「ホレ、こっちの口にも欲しいだろ」
「ん、う…」
唇に触れたのは、ロリポップのミルク味。
甘い香りに誘われて、殆ど無意識に口を開いた。
「ぅン…ん…っ、ふ…?!」
歯列を割って押し込まれた飴の甘い味に気を取られていると、再びハーレムの指が後腔に捩じ込まれ、飴玉と共に掻き回される。
上と下、両の腔に飴を銜え込んでいる様は、一体ハーレムの目にどんな風に映っているんだろう。
そんなことをぼんやり考えていたら、後腔の指がくの字に曲げられて、いきなり飴玉が掻き出されていった。
「ア、あっ、」
「…ンだよ、まだ欲しかったか?」
そう言って困ったようにハーレムが笑う。
口内からも飴が引き出されそうになるのを、腕を掴んで引き止めて、夢中になって舌を這わせた。
「お、まえ…、エロすぎ…っ!」
「ふあ…っ、ァ、ひぁアあッッ!!ぁひっ、ゃっ、ナカ…ッまだぁ…!!」
「そんな余裕あるかっ」
まだ後腔から全ての飴玉が掻き出さていなかったのに、足を限界まで開かされて、ハーレム自身が一気に突き挿れられる。
押し上げられた飴玉が普段届かないような場所にゴリゴリと当たり、余りの快感に背中が浮くほどに身体を反らせて泣き喘いだ。
「クソ…ッ」
「ンぁあっ!!アッ、ひぁ、たい…っ、たいちょ…!!」
持っていたロリポップを投げ捨てて自由になったハーレムの両腕に抱き上げられ、膝の上に座らされた状態で下から激しく突き上げられる。
自重でハーレム自身を深く銜え込まされているのに、胎内に残ったままの飴玉に更にその奥を引っ掻き回されて、訳が分からないまま何度も達して。
「あ、あっ、もッ…やだァあ…!おれ、しぬ…っ、しんじゃ…あっ!!」
「はは…っ、死なれちゃ困る、な…ッ!」
「かは…っ!!ぁ、アあ――…ッッ!!」
「…ッく…!」
もう無理だと思ってたのに、腰を掴まれて思いっきり奥を突き上げられた。
熱い楔みたいなハーレム自身と硬い飴玉に奥の奥まで抉られて頭の中が一瞬真っ白になり、本当に死ぬんじゃないかと思うほどの快感が腰から脳天までを突き抜ける。
同時に、追い討ちをかけるように胎内に注ぎ込まれたハーレムの熱が身体を大きく震わせて。
「あ、ぅ…」
「…は、相っ変わらず…、人を煽りやがってこのお子様は…」
ハーレムの自身を抜き取られた途端、こぽ、と音を立てて後腔から白濁と一緒に飴玉が流れ出た。
小さく痙攣したままバランスを崩しそうになった身体を抱き止められ、惚けたままの顔に触れるだけのキスが幾つも降ってくる。
「リキッド。口開けな、ホラ」
頬を指でつつかれ、条件反射のように小さく口を開いたら。
「ふ…ぁ…?…ンぅ」
「だいぶトんでるな…。お前イチゴ味好きだろ、うまいか?」
包みを開けたばかりの飴玉が、ハーレムの指ごと口に押し込まれて。
「…コラ、そりゃ俺の指だ。赤ん坊かお前は…、ったく…」
それは、だって。
イチゴ味の飴玉みたいに、ハーレムの指も甘い気がしたから――…。
ロリポップ
(次は、何味にしようか?)