GIFT

□秋の夜長に
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真夜中。
飛空艦の自室に乱入してきたハーレムに、あれよと言う間に跨られてからそろそろ小一時間が経つ。Gにはどうしたのかと問う暇も、拒む暇も無かった。ただハーレムからは強烈な酒の匂いがしたので、問うまでも無いことも確かだ。そう言えば、季節ものの良い赤ワインが手に入ったと嬉しそうにしていたことを今更のように思い出した。

「ひ、ァッ、あ!」
夢中になって腰を振る、その顔は長い髪に邪魔されて見えない。むしろハーレムの足の間、繋がっている部分の方が良く見える有り様だった。
「あぅっ、ン、んっ」
突然腰を勢いよく落とされ、その締め付けの強さに呻く。腹のかなり深くまで入り込んでいる筈だが、ハーレムは苦しくないのだろうか。そろりと手を伸ばし、顔に掛かる髪を払えば下から現れたのは何とも楽しそうな笑み。それを見たGが苦笑しながら頬を撫でてやると、実に心地良さそうにその手のひらに擦り寄ってくる。
とかくハーレムは主導権を握りたがるので、初めの内はこうして好きにさせてやればいい。たまに驚くような無茶をやらかすので、そこは注意しなければならないが。

「G、ィ……」
「……何です?」
薄く開いた唇から、ちらちらと赤い舌をのぞかせて。何を言うかと待ち構えていれば「もっと」と囁くよう口にするものだから。
返事をする代わりに体勢を逆転させ、ハーレムの身体をシーツの上へと押し倒した。
Gをより深くまで迎え入れることになったハーレムは、引きつれたような悲鳴をあげて背を仰け反らせる。だが本気で拒絶されない限り、Gは暴くことをやめはしない。
身体に絡めてこようとする両脚を捕らえ、大きく開かせる。欲塊をいっぱいに頬張った後腔はGが腰を振るたびに捲れ上がり。薄赤い内壁が目に毒な程に卑猥だ。
「は、ア、アあっ!」
奥に、奥が、と。うわ言のように繰り返すハーレムの、その腹をよくよく見れば緩やかに膨れ上がっているのが分かる。我ながら巨大過ぎるその質量を受け入れているだけでも辛そうに思えるのだが、快楽に慣れた身体はもはや悦びしか感じないようで。この人はどれだけ欲に素直に生きてきたのかと、全く空恐ろしい。

「ッ、く」
「ひぅッ、ぅ、んんンッ」
限界が近いのか、内股が小刻みに震え出す。耐えるように顎を引いたハーレムはくぐもった声を喉に詰まらせ、ぼろぼろと大粒の涙を溢していた。その水滴がシーツのあちらこちらに跳ね落ちる程に、腰を持って激しく揺さぶる。
段々とハーレムのあげる嬌声の感覚が短くなって。息が、上がっていってそして。
「ッア、あァアああ!」
弾けた。
噴き上がる白濁がハーレムの忙しなく上下する胸を汚す。はくはくと唇を開閉させる、その顔を覗き込みながら「満足しましたか」と問うてみれば笑って、唇にかぶりつかれた。
どうやら我らが隊長様はおかわりをご所望らしい。
まだまだ、彼の食欲は満たせそうにない。

【おなかいっぱいめしあがれ】

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