本棚1―2

□そうだ、プールで遊ぼう
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「たい……っ、ちょ、本気かよッ?!」
「ったりめーだろ、何のためにわざわざ本部のプール貸し切ってやったと思ってんだ」

暴れるリキッドを抑えつける、そこは冷たい水の中。
言葉巧みに誘い出し、いざ泳ごうと走り出しかけたのをプールサイドで引っ捕え、水着を脱がせてから水中へと放り込んだ。

「は、ぅ……っ」
「力抜いとけよ。水ン中じゃ滑り悪ィからな」

場所が場所であるだけに、前戯程度の悪戯で済むと思っていたのだろうが大間違いだ。
冷たさに縮こまっていたリキッドの欲塊は既に一度熱を吐き出させている。そのまま後ろへと指を這わせたところで漸く気付いたらしいが、もう遅い。

「あッ」

悦所を埋めた指先で思い切り突いてやったら、ぱしゃん、と大きく水が跳ねる。
口ではぎゃあぎゃあと文句が多いが、ではお前が人の腰に絡めているものは何なんだと真面目に聞いてやりたい。そこそこ水深のあるプール。自分は立っていて、そして。

「ゃ、あ……隊長、やだあ……っ」
「相ッ変わらず言ってることとやってることがチグハグだなオメーは」
「ちが、ぁ、落ちそう、で……ッ」
「落ちやしねェよ。つか、落ちたって大丈夫だろーが」

腰に絡められているのはリキッドの足なのだ。
誘っている風にしか見えないそれも、全くの無自覚だったようだからたちが悪い。
リキッドは本気で怯えているようで、腕でも同じようにしがみついてきているのだが、そうすると丁度耳元で泣き言を喚かれるので水の中だというのに熱を引きずり出される。そんな感覚に、逆らわずに。

「ーーんーじゃ、落ちねえようにしっかり支えてやんねえとな?」
「え? あっ、ひっ?!」

後腔をかき回していた指を引き抜く。
代わりに、正直暴発しそうだった欲をひたりとあてがって。

「ま、て、まだっ、」
「喋ると舌噛むぞ」
「ッ、いーーやぁアッ!!」

両手で腰を引き寄せ、奥まで貫いた。
慣らし足りなかったのは承知しているがそれでもキツくて呻く。自分でこれなら、リキッドは相当苦しいだろう。もしかしたら少々傷付けてしまったかもしれない。

「ぐ、ぅ、う!」
「は、これで、落ちねえだろ……ッ」
「ぃっ、たいィッ! たいちょ、痛い……!」
「俺だって痛ェ! いいから掴まってろ、よッ」
「ぁあっ! や、あ、ンぁあ!」

泣かれるよりは鳴かれた方が良いに決まってる。
そう思って悦所目掛け性急に腰を打ち付けた。あとが辛くなるだろうが今は目の前の快楽優先だ。まったくたちが悪いのは自分もかと、柔らかくなり始めた媚肉をかき混ぜては擦り上げ、ボロボロと涙をこぼすリキッドのその唇にキスをして痛みから気をそらせてやる。

「ンくっ、ぁ、も、ばか……っ、隊長のばかあっ」
「こんな状態で、いい度胸だ、な!」
「あぐッ、ぃ、だって、俺、泳ぎたかった、のにぃ……!」
「また明日、連れてきて、やっから」
「やく、そくっ」
「ああ。やくそく、だっ」
「ひ、ィ、あァアあッ!」

バシャバシャと揺れる水面を騒がせて。
悪態をつきながらもぎゅっとしがみついてくる様子がやはり可愛いから最後は、甘やかしてしまう。
震えるリキッドから吐き出された白濁はすぐに水に紛れた。少し遅れて、自分もその痙攣する体内へと欲を叩き付けて漸く人心地ついた。

はくはくと仰のいて絶え絶えの息をするこども。
虚ろな目をしてぐったりとしたその体から欲を引き抜けば、やはり傷付けてしまっていたようだ。

「……明日大丈夫か、コレ」

そう、思わず呟いてしまうほど。
リキッドが「反省しろ」と言ったのでとりあえず、俺は頭までプールの水に浸かって見せた。



【そのまま一時間くらい浸かってて欲しい】

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