LOG2

□Virgo
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zodiac


「大体ふこーへーなンすよ。俺ばっか酒弱いし。腕っぷしなら鍛えりゃどーにかなりますケド? こればっかりはどーにもならないってゆーか? ねェ、ふこーへーだよ隊長」

「ハイハイ、不公平不公平」

「もー! ちゃんと聞いてくださいよォ!」

「聞いてる聞いてる」

「うそだ。ぜってー聞いてない。ずるい」

「何が」

「なにが?」

「……ずるいって、何がずるいんだよ」

「ぜんぶ?」

「んじゃ、言ってみ?」

「んーっとォ、酒強いトコとかァ、戦場でフツーにめっちゃ強いトコとかァ、無駄にかっこいートコとかァ、それとー……」

「ハイハイ全部全部」

「やっぱり聞いてなあい! ちゃんと俺の話聞いてよ、たいちょおっ!」



酔っぱらったリキッドが一方的にハーレムに絡む、この一連の会話が四周目に突入しようかというところでロッド達は宴席をそっと抜け出した。
もう暫くすればリキッドの口からは嬌声しか出て来なくなるだろう。

「――アレ、愚痴のつもりなのかねェ」

「完全に惚気ではないか」

「……胸焼けがしそうだ……」

正しい愚痴とは、こういうものである。



――――――――――

6月:乙女座:愚痴


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