短編

□心に貴方を焼き付けて
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貴方は、私と凛々蝶を守るように立っている。


『双熾っ!』


「大丈夫です。」


貴方は、私達を安心させるように、笑った。


『だめっ!だめぇぇ!!』


「凛々蝶さまを……お願いします……。」


目の前の貴方が、赤く染まった。


――――――――――――


嫌な夢を見た。
あの人が、私と凛々蝶を庇って死ぬ夢。
恐ろしくて、不安で。
目が覚めた瞬間、涙が出てきた。


「起きましたか……って、明理珠?」


『本当に死んじゃったかと思ったじゃん。』


「す……すみません?」


『謝るくらいなら、絶対に死なないで。』


この約束を、貴方は絶対に守ってくれる。
いや、守ってみせる。
そう誓った。
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