四輪花(銀魂→薄桜鬼トリップ夢)
□番外・その後のお話
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「「「「俺達は絶対に認めねェ!」」」」
兄'Sは、声を合わせて言う。
『そー言うと思ったよ。』
『右に同じ。』
兄'Sの前に座る蓮達四人と土方達四人は、ため息を漏らす。
「百歩……いや、三万歩譲って、家にソレを泊めてやる(監視する)までは許してやったけどよ。
そうしたら、意味なくなんじゃねーか。」
『だからだって。
銀兄ぃ達がうるさいから、四人共同じ考えにいたったのさ。』
「だっ、だからって……。
真選組[あいつらの所]に行くのだけは、許さねえからな!」
『でもよ、銀時の兄貴。
俺らは、信念を貫きたいのであってな。』
「椿、黙れ。
銀時の言う通り、俺達はお前達のためにも、行くべきではないと思うぞ。
あと、その派手な男とも別れるべきだと、俺は思う。
そういう男はな。
あーいうコトや、こーいうコトをチョメチョメしようとだな。」
『『「「うるせェ。」」』』
桂は、銀時と高杉、蓮、蘭に殴られ、仰向けに倒れる。
「じゃが、真選組は幕府側。
蓮と向日葵はまだしも、椿と蘭はマズくないかの?」
「そういうこった。
今まで、さんざん過激派として動いてきたお前らを、真選組が認めるとは思わねェぜ。」
すると、今まで黙っていた土方達が口を開く。
「あのさ。
椿のお兄さんだから、黙っておいてあげてたけど。
僕らを何だと思ってるの?」
「悪ぃが、そんぐらいで諦められるほど、俺らは生半可な気持ちじゃねえんだ。」
『沖田さん…左之助さん……。』
「俺も、幕府の犬などに成り下がるつもりはないが。
こいつといられるなら、どんな手段でも使わせてもらう。」
「そういうことだ。
俺達はこいつらを護ると決めた以上、絶対に護る。」
椿が立ち上がり、沖田の手を掴む。
「椿?」
『そういうことで。
私は鬼兵隊を抜けます。
兄様とは、さようならです。』
『あっ、俺も!
兄貴、じゃーな。』
『私もじゃ。
左之助さん、許可を取りにきたのが悪かったんじゃ。
頭の堅ーい兄さん達には、言っても無駄じゃきに。』
三人は部屋を出ていく。
『つーわけで。
神楽と新八、飢え死にさせるなよ。』
「待て。」
『なに?』
最後の蓮と土方を、高杉は呼び止める。
「そこまで言うなら、そいつらを何があっても護りきれるんだろうな?」
「高杉?
何言ってんの、お前?」
「ああ。」
「じゃあ。
どんな事が待ち受けてようが、どんなに不利な賭けだろうが、勝てるんだろうな?」
『モチのロンだよなっ!』
「お前が言うな。」
高杉は答えを聞くと、笑みを浮かべる。
「それじゃあ、好きにしろ。」
『うおー!
マジで、あの高杉がっ!?』
「うるせェ。」
「ありがとな。」
「礼なんざいるか。」
銀時と辰馬が唖然とする中、蓮と土方は部屋を出る。
「ちょっ…ちょっとォ!?
高杉クン、何しちゃってる訳ェェ!?」
「そっ、そうじゃ。
しかも、お前は……。」
「バカだな、てめェら。
俺は、んな優しい性格じゃねえよ。」
高杉の不吉な笑みが零れる。
「さあ、賭けを始めようじゃねぇか。」