四輪花(銀魂→薄桜鬼トリップ夢)

□X-ray laser
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「大丈夫か、向日葵。」


『はい。』


向日葵と左之助は銃を主とした部隊と戦っていた。


『結構、向こうに行かせてしもうた。』


「あれは仕方ねぇよ。
あいつら、深追いは禁物って言葉を知らねぇのか。」


『それだけ、私たちを潰す予定だってことじゃ。
それより、左之助さん。』


「やっと出番か。」


『ありがと。』


左之助は木陰から飛び出し、薩長の軍に飛び掛かる。
向日葵は、それを後ろから援護する。


「新選組十番組組長、原田左之助!!
行くぜ!!」


『…………。』


向日葵は弾を入れる。


『あの人が一番前で戦うから……。
あの人が前線で、突っ切って戦うから……。

私がそれを後ろから守り、あの人を支えるんじゃ。
あの人のためなら、私は……。』


向日葵は銃を構え、左之助の背後を取っていた敵を撃つ。


「なっ!?」


「儂らの銃より早いとはっ!!」


向日葵はニッと笑う。


『これは新しい銃じゃ。
あんたらより、ずっと先の時代の。
だから、遅いわけがない。

じゃが安心せい。
私は左之助さんとの約束があるからな。
痛い目にはあってもらうが、死にゃせんから安心せい。』


「向日葵……。」


向日葵は、左之助に微笑みを向ける。


『大丈夫、私がいるから。』


「ああ、分かってるよ。
いつでも、俺を支えてくれるのは、お前だからな。」


二人は確実に敵を減らしていく。


『早く行かないと、皆が困ってしまうからな。』


「まあ、総司あたりは喜びそうだがな。」


『それでもじゃ。
早くせんと、良いトコ全部が取られちゃうきに!』


向日葵は敵の行動を上手く絞り、それを左之助が仕留める。
二人の連携により、戦況は良い方に傾いているかに思われた、その時。


「我らが同志の敵!!」


『左之助さん!!』


向日葵の弾は男を擦ったのみ。
次いで撃とうとしたが、引き金を引いても、何も起きない。

次の瞬間、向日葵の身体は勝手に動いていた。
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