光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道八 第一の試験!!
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皆が忍識札に注目してる間、アズサは離れて見ていた。


『(悪い人じゃなさそうだけど、なんか読めないタイプだよな。
でも、サスケもアレに夢中だし…。)』


すると、ナルトが下を向いて、震えだす。


「ねェ…ナルト。
そんなにビクつかなくても…。」


しかし、ナルトはガバッと頭を上げると、高らかに宣言する。


「オレの名は、うずまきナルトだ!!
てめーらにゃあ、負けねーぞ!!!
分かったかー!!!」


それを聞いて、アズサも宣戦布告する。


『木ノ葉のルーキー、第七班!
アンタ達には負けないからさ、覚悟しといてよ。』


「ああ〜。
スキッとしたってばよ〜!」


『ん〜。
血が疼くねぇ。誰が一番強いんだろ。』


大々的に宣言した二人に、サスケは笑みを溢す。


「……てめーらにゃ、負けねーぞってか…。
言うねェ〜!
まぁ、アズサは負けそうにねぇけどさ。」


「あのバカ2人だきゃー。
一瞬にして、周り敵だらけにしやがって。」


サクラはナルトを締めあげる。


「み…皆さん、冗談です…。
こいつ、かなりのバカでして…。」


その時、カブトにクナイが投げられる。


『カブトさん!?』


音の額当てをつけた男が、カブトに殴りかかる。

カブトは完全にかわしたにも関わらず、眼鏡が割れてしまった。


「どういうことだ…。
かわしたはずだ、なぜ眼鏡が…。」


『風圧?
でも、その割にスピードは遅かった。』


「鼻先をかすめたんだろ。
けっ…いきがってるからだよ、あのクソ。」


次の瞬間、カブトは嘔吐する。


『鼻先かすめたぐらいで、嘔吐はないよ。
やっぱり、忍術…。』


音の男が言う。


「なーんだ。
大したこと、ないんだぁ。
四年も受験してる、ベテランのくせに……。」


「アンタの札に書いときな。
【音隠れ】3名、中忍確実ってな。」


すると、いきなり煙幕があがる。


「静かにしやがれ、どくされヤローどもが!!」


そこに立っていたのは、いかつい男だった。


「待たせたな…。
【中忍選抜第一の試験】試験官の、森乃イビキだ…。」


イビキは音の3人を指差す。


「音隠れの、お前ら!
試験前に、好き勝手やってんじゃねーぞ。コラ。
いきなり失格にされてーのか。」


「すみませんねぇ…。
なんせ、初めての受験で舞い上がってまして…つい…。」


「フン…。
いい機会だ、言っておく。
試験官の許可なく、対戦や争いはありえない。
また、許可が出たとしても、相手を死に至らしめるような行為は許されん。

オレ様に逆らうようなブタ共は、即失格だ。
分かったな。」


アズサは、その後ろにいた試験官の一人が、最初のイジメてた奴と気づく。
すると、そいつは嫌味のように、笑いかけてきた。


『むきゃつく…。』


「どうかしたのか?」


『何もないよ、大丈夫。』


イビキが言う。


「では、これから中忍選抜第一の試験を始める…。

志願書を順に提出して、代わりに。
この…座席番号の札を受け取り、その指定通りの席に着け!
その後、筆記試験の用紙を配る…。」


「ペッ…ペーパーテストォオォォオ!!」


席につくと、全員バラバラになっていた。

イビキがルールを話しだす。

・各自10点が与えられて、それを不正解なら、1問1点ずつ減点されていく。
・7班は4人のため、1問0.75点になる。
・しかも、チーム戦。
・カンニングすれば、2点ずつ減点。


「不様なカンニングなど行った者は、自滅していくと、心得てもらおう。
仮にも、中忍を目指す者。
忍なら……。
立派な忍らしくすることだ。」


アズサは、その言葉に引っかかる。


『(忍なら、カンニングしないってのは、おかしくないか?)』


「そして、最後のルール……。
この試験終了時までに、持ち点を失った者…。
および、正解数0だった者の、所属する班は…。

3名…または4名。
道連れ不合格とする。」


『わぁお、大ピンチ!』


試験開始の合図がした。
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