光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道八 第一の試験!!
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301の教室の前。
四人がたどり着くと、カカシが立っていた。


「……そうか、サクラも来たか……。
中忍試験…。
これで、正式に申し込みができるな…。」


「…どういうこと…?」


「実のところ、この試験。
初めから3人1組、ウチは4人1組でしか、受験できないことになってる…。」


「え?
でも先生、受験するかしないかは、個人の自由だ…って。
…じゃあ、ウソついてたの?」


「…もし、そのことを言ったなら。
アズサはともかく、サスケやナルトが無理にでも、お前を誘うだろう……。

たとえ、志願する意志がなくても、サスケに言われれば…。
お前は、いい加減な気持ちで、試験を受けようとする…。
サスケと……ま!ナルトやアズサの為に…ってな。」


「…じゃ、もしサスケ君とナルト、アズサの3人だけだったら?」


「ここで、受験は中止にした。
この向こうへ行かす気はなかった…。」


カカシは笑みを浮かべる。


「だが、お前らは自分の意志で、ここに来た。
オレの自慢のチームだ。
さあ、行ってこい!」


四人は顔を見合せ、扉を開く。


「よし!!行くってばよ!!!」


中に入ると、四人に突き刺す様な視線が集まる。


「す…すげー。」


「………。」


「な…何よ…。これ…。」


『すっごい注目!!
なんか、人気者になった気分!』


「アズサねぇ。」


すると、サスケが背中から抱きつかれる。


「サスケ君、おっそーい
私ったら、久々にサスケ君に逢えると思ってぇ〜。
ワクワクして、待ってたんだからー


「おいっ…。」


「サスケ君から離れーっ!!
いのぶた!!」


「あ〜ら、サクラじゃな〜い。
相変わらずのデコりぐあいね、ブサイクー


「なんですってー!!」


アズサがいのに近づく。


『いの、久しぶり!』


「アズサじゃない!相変わらず、可愛い顔してるわね。」


『お世辞言われても、何もあげれ…。
あっ、サスケがあった…。』


「おいっ!アズサ!!」


サスケは目で助けを求めるが、アズサは面白いので、それを無視する。


「何だよ、こんなめんどくせー試験。
お前らも受けんのかよ、死ねよ!」


『シカマル!チョウジ!!』


「なんだぁ、オバカトリオか。」


「その言い方は、やめー!」


今度はアズサが、後ろから抱きつかれる。


「ひゃほ〜。みーっけ!」


『キバ!赤丸!
それにヒナタとシノも!!』


「よっ、アズサ!」


「こ…こんにちは………。」


アズサに抱きついたまま、キバは周りを見渡す。


「これはこれは、皆さんおそろいでェ!!」


「何だと、お前らもかよ!
…ったく。」


「く〜、なるほどねー。
今年の新人、下忍10名。全員、受験ってわけか!
さて、どこまで行けますかねェ、オレ達。」


キバは抱き締める力を強くして、サスケに挑発的に言う。


『おっい…キバ?』


「ねェ、サスケ君。
(ぜってー、渡さねぇ。)」


『サスケ!?』


サスケは、すかさずアズサを救出し、背中に隠す。


「フン…。
えらく余裕だな、キバ。
(だれが、やすやすと盗られるもんか。)」



「オレ達は、相当修業したからな…。
お前らにゃ、負けねーぜ。」


ナルトが横から入り込む。


「うっせーてばよ!!
サスケならともかく、オレがお前らなんかに負けるか!!」


「ご…ごめん、ナルト君。
そんなつもりで、キバ君も言ったんじゃ…。」


アズサはヒナタに目を輝かせる。


『ヒナタ、可愛いすぎ!』


「アズサ。今の顔、鏡で見ろ。
鼻血、たれてんぞ。」


ワイワイ騒ぐ新人組に、一人の青年が声をかけてきた。


「おい、君たち!
もう少し、静かにした方がいいな…。
君たちが【忍者学校〔アカデミー〕】出たてホヤホヤの、新人10名だろ。

かわいい顔して、キャッキャッと騒いで…まったく。
ここは遠足じゃないんだよ。」


「誰よ〜アンタ?
エラそーに!」


「ボクはカブト。
それより辺り、見てみな。」


「辺り?」


見回すと、何人かが、こちらを睨んでいる。


「君の後ろ…。
あいつらは雨隠れの奴らだ、気が短い。
試験前で、みんなピリピリしてる。
どつかれる前に、注意しとこうと思ってね。」


『ありがとね、カブトさん!』


「後輩達が困っているのに、助けないわけにはいかないよ。

ま!仕方ないか。
右も左も分からない新人さん達だしな。
昔の自分を思い出すよ。」


「カブトさん…でしたっけ。
…じゃあ、あなたは2回目なの。」


「いや…7回目。
この試験は、年に2回しか行われないから、もう4年だ…。」


サクラが感心したように言う。


「へー。
じゃあ、この試験について、色々知ってんだ…!?」


「まあな。」


「へー。
カブトさんってば、すごいんだー


すると、カブトはカードを取り出す。


「へへ…。
じゃあ、かわいい後輩に、ちょっとだけ情報をあげようかな。
この【忍識札】でね。」
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