光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道五 修行!!
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一行は、タズナの家の一室にいた。


「大丈夫かい?先生!」


タズナの娘、ツナミがカカシに声をかける。


「いや…!
一週間ほど、動けないんです…。」


「なぁーによ!
写輪眼ってスゴイけど、体にそんなに負担がかかるなんじゃ、考えものよね!!」


『ほーんと、ほーんと!』

「でも、ま!
今回、あんな強い忍者を倒したんじゃ。
おかげで、もうしばらくは安心じゃろう!」


サクラは疑問を口にする。


「それにしても、さっきのお面の子って何者なのかな?」


「アレは霧隠れの暗部…追い忍の特殊部隊がつける面だ。
彼らは、通称【死体処理班】とも呼ばれ。
死体を、まるで消すかのごとく処理することで。
その忍者が生きた痕跡を一切消すことを任務としている。」


『確かに、再不斬みたいな奴だと、いっぱい秘密がありそうだもんね。
忍術にしろ、チャクラにしろ…。』


「ああ。
たとえば、オレが死んだ場合…。
写輪眼のような特異体質の秘密は、全て調べあげられてしまい…。
下手すれば、敵に術ごと奪い取られてしまう危険性だってあるわけだ…。
忍者の死体は、あまりにも多くの情報を語ってしまう。」


『……んで、あの少年は【抜け忍】の再不斬を追って、死体処理をする…と。
それが、里やら何やらの秘密を守る事に繋がるんだね。』


「さすが、アズサは話が早い。

音もなく、嗅もない…。
それが、忍者の最後だ。」


「…じゃあ、あのザブザも死体バラバラにされて、消されちゃうのォ…。
こわぁ〜!!」






カカシが寝てから少しして、ナルトがアズサに訊く。


「そういえば、アズサって、水分身をどうやって消したんだってばよ?」


「あー、気になる!」


ナルトの言葉にサクラも食いつく。


『あり?言ってなかったっけ?』


アズサは自身の武器と性質について話す。


「じゃあさ!じゃあさ!
アズサは普通のチャクラと違うんだ!」


『そう、陽遁っつーの。』

「さすが、アズサだってばよ!」


ナルトとアズサ(サクラも)が盛り上がるのを見て、眉を寄せる少年が一人。


『そーゆーことよ!
まあ、私にかかればっ……!!』


「うるさい。」


アズサはサスケに引っ張られ、ナルトと距離を離される。


『なーに、すんのさ!
今、いいとこだったのに…。』


「はぁ。」


『ため息つくな〜!!』


サスケの様子を見て、全員が確信を持つ。


「「「(もしかして、もしかしなくても…サスケとアズサは…。)」」」


「いやー!」


「アズサ、止めとくべきだってばよ!!」


「若いのは良いのぉ。」


『どうしたの?』


急に叫びだすナルト達に、アズサは目を丸くする。


「よく考えたら、サスケ君とアズサは、いつも来る時……一緒。」


「帰るのも一緒だってばよ!!」


「いやー!!
まさか、そんなとこまで!!」


『だから、何が?』


サクラは涙目になる。


「たとえアズサでも、負けないから!!」


「サスケ、このやろ〜!
勝負だ、勝負!!」


ナルト達の真意が分かったサスケは、アズサを抱き寄せてみせるが。


『サスケまで、どうしたんだ?
そーゆーことは、彼女さんにしろと、いつも言ってるだろ!』


アズサの発言にサスケはため息を出し、それ以外は目を丸くする。


「え?彼女って、アズサじゃ…。」


『ないな。』


「え?一緒に帰るのは…。」


『一緒に住んでるからだ。』


「……あれ?二人の関係は?」


『姉弟みたいなもん。』


その発言にサスケを除く全員が安堵する。


「そうよねー。」


「サスケごときが、アズサに手を出そうってのが、間違ってるんだってばよ!」


『サスケがシスコンで私にべったりだから、こうやって疑われるんだぞ!
いい加減、姉離れしなさい!』


その時のサスケは、内心涙目だったらしい。


『そういえば、カカシせんせーの顔とか、気にならねー?。』


「……確かに。」


『せっかく寝てんだから、ちょろっと見せて貰おう!』


「……しょうがないわね。
あんまり乗り気じゃないんだけど。」


サクラは、そう言いながらも楽しそうだ。


『さて、それでは…。』


アズサがカカシに馬乗りになり、ナルトとサクラも横から覗く。


『ちょっち、失礼。』


アズサがカカシの口布に手をかけた時。
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