光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道三 Cランク任務!!
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第七班は現在、任務中である。

アズサ達は標的を追っていた。


《目標との距離は?》


カカシの声が無線から聞こえてくる。


《5m!いつでも、いけるってばよ!》


《オレもいいぜ。》


《私も。》


『だいじょーぶでーす。』


「よし!」


四人は標的に飛びかかる。


「つっかまえたぁーっ!!!」


ナルトが標的のネコに飛びつき、捕まえる。


《右耳にリボン…。
目標のトラに間違いないか?》


「ターゲットに間違いない。」


隣でサスケが報告する。


《よし、迷子ペット【トラ】捕獲任務。終了!》






その後、四人はカカシと合流し、任務の終了を伝えにきていた。

目の前では、トラが飼い主のもとに、引き渡されている。


「ああ!私のかわいいトラちゃん。
死ぬほど、心配したのよォ〜。」


アズサは小声でサスケに言う。


『なんで、トラって名前なんだろ?
紛らわしくない?タマなら分かるけどさ…。』


「突っ込むとこ、そこか?」


サスケは少し呆れ気味である。


「…さて!
カカシ隊、第七班の次の任務はと…。

んー…。
老中様のぼっちゃんの子守りに、隣町までのおつかい、イモほりの手伝いか……。」


ナルトが火影に叫ぶ。


「ダメーッ!!
そんなのノーサンキュー!!
オレってば、もっと。こうスゲェー任務がやりてーの!
他のにしてェ!!!」


『右に同じ!!』


「(………一理ある…。)」


「(もー、めんどいヤツ!!
アズサまで賛同したら、余計に調子乗るじゃない!!)」


「(ハー…。
そろそろ、ダダこねる頃だと思った。)」


火影の横に座っていたイルカが、立ち上がる。


「バカヤロー!!
お前らは、まだぺーぺーの新米だろーが!
誰でも、始めは簡単な任務から場数を踏んで、繰りあがってくんだ!」


「だってだって!
この前から、ずっとショボイ任務ばっかじゃん!!」


『こっちは、もっとカッコイーバトルを期待してんの!
血と汗と涙が香る、青春漫画よろしい感じに…。』


「いいかげんにしとけ、こら!」


これ以上の脱線はヤバイと判断したカカシが、ナルトとアズサの頭を殴る。


『あぁー、今ので脳細胞が大量に死んだじゃん!』


「アズサ、君はちょっと黙っておきなさい。」


流石のアズサもカカシの恐ろしい笑みに、押し黙った。


「ナルト!アズサ!
お前らには、任務がどーいうものか、説明しておく必要があるな………。」


火影が話を始めた瞬間、アズサは眠そうに欠伸をして、ナルトとラーメンについて語る。


「きのうの昼は、とんこつだったから、今日は。
ミソだな。」


『あっ、私も食べたい。
ってか、一楽行きたい!
カカシせんせー、おごってよ!!』


「きけェェェイ!!」


カカシは慌てて頭を下げる。


「ど…どーも、すみません。」


「あーあ!
そうやって、じいちゃんはいつも説教ばっかりだ。

けど、オレってば。もう…!
いつまでも、じいちゃんが思ってるような【イタズラこぞう】じゃねェんだぞ!」


『そーだ、そーだ!
それに私らの強さは、火影のじーちゃんも知ってるっしょ!』


思わず、イルカや火影も笑みを浮かべる。


「分かった。お前らが、そこまで言うなら。

Cランクの任務を、やってもらう。
……ある人物の護衛任務だ。」


不貞腐れていたナルトが、急に元気を出す。


「だれ?だれ?大名様!?
それともお姫様!?」


「そう慌てるな。
今から紹介する!

入って来てもらえますかな………。」


隣の部屋から表れたのは、酔っ払ったおじさんだった。


「なんだァ?
超ガキばっかじゃねーかよ!

……とくに、そこの一番ちっこい超アホ面。
お前、それ本当に忍者かぁ!?お前ェ!」


「アハハ、誰だ。
一番ちっこいアホ面って………。」


ナルトは周りを見回す。


『ぶわははは!
ナルト“超”アホ面の間違いだよ!
あと、君の事だよ。超アホ面!!』


「アズサ!なんで笑ってんだってばよ!
それより、ぶっ殺す!!!」


飛びかかろうとするナルトを、カカシが片手で押さえる。


「これから護衛する、じいさん殺してどーする。アホ。」


「わしは橋作りの超名人、タズナというもんじゃわい。
わしが国に帰って、橋を完成させるまでの間。
命をかけて、超護衛してもらう!」
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