光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道二 サバイバル演習!!
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広い広い、うちはの屋敷に大きな音が響く。



『おーきーろー!おーきーろー!
め・し、食うぞ!!』



サスケが驚き目を覚ますと、目の前にアズサがいて、お玉とフライパン構えて叫んでいる。



『演習だよ、今日。
遅れたら、どーすんの?』



「わ…わりィ…。」



その時、サスケは気づいた。



「なんで、お前はエプロンしてるんだ。」



『え?
だって、昨日サスケが作れ…。』



「違うだろ!!
朝めしはぬいて来いって、あの上忍が…。」



『腹が減っては戦は出来ぬ。
しっかり、栄養つけなきゃだよ!
別にリバースしたって、私は気にしないし。
あっ、じゃあサスケの分も、私が食べとくよ。』



オレが気にする、と心中で叫ぶサスケだが、アズサは止めれないと判断。

結局、目の前でアズサが美味しそうに朝食を食べるのを、サスケは悲しそうに見ていた。








集合時間の3時間後。
やっと、カカシが現れた。


「やー、諸君。おはよう!」



『はよーっス!』



「「おっそーい!!!」」



カカシは演習場の丸太の上に、目覚まし時計をセットする。



「よし!12時セットOK!!」



四人は?を浮かべる。



「ここに、スズが3つある…。
これを、オレから昼までに奪い取ることが課題だ。

もし、昼までにオレからスズを奪えなかった奴は、昼メシぬき!
あの丸太に縛りつけた上に、目の前でオレが弁当を食うから。」



アズサ以外は涙目だ。



「スズは、一人1つでいい。
3つしかないから…必然的に一人、丸太行きになる。

…で!
スズを取れない奴は、任務失敗ってことで、失格だ!
つまり、この中で最低でも一人は学校へ戻ってもらうことになるわけだ…。」



カカシは腰にスズを付ける。



「手裏剣を使っていいぞ。
オレを殺すつもりで来ないと、取れないからな。」



「でも!!
危ないわよ、先生!!」



「そう、そう!
黒板消しもよけれねーほど、ドンくせーのにィ!!!
本当に殺しちまうってばよ!!」



カカシはナルトを挑発する。



「世間じゃさぁ…実力のない奴にかぎって、ホエたがる。

ま…ドベは、ほっといて。
よーいスタートの合図で。」



ナルトの頭の中でドベがリフレインする。



キレたナルトはクナイを取り出し、カカシに向かって投げようとする。



「え!」



『あり?』



しかし、カカシは一瞬でナルトの後ろに周り込んだ。
そして、ナルトの持っているクナイを利用して、首筋にナルトの手ごと向けた。



「そう、あわてんなよ。
まだ、スタートは言ってないだろ。」



そのスピードに四人は驚く。



「でも、ま…。
オレを殺るつもりで、来る気になったようだな…。
やっとオレを認めてくれたかな?

ククク…なんだかな。
やっと、お前らを好きになれそうだ…。」



心なしか、アズサ達もワクワクしてきた。



「…じゃ、始めるぞ!!
…よーい…。

スタート!!!」



一瞬で全員はその場から消えた。



「忍びたる者。
基本は気配を消し、隠れるべし。」



アズサ、サスケ、サクラは各々隠れる。

しかし…。



「いざ、尋常に勝〜負!!」



ナルトだけが、カカシの前に飛び出す。



『ん〜。ナルト、やっぱりサイコー。』



「しょーぶったら、しょーぶ!!」



「あのさァ…お前。
ちっとズレとるのォ………。」



「ズレてんのは、その髪型のセンスだろー!!」



アズサは枝の上で爆笑する。



『ハハ…ハハハハって…。
あり?カカシせんせー、武器使うの?』



カカシはポーチに手をかける。



「忍戦術の心得、その1。
体術!!
…を教えてやる。」



カカシはポーチから本を取り出した。
それには、隠れている三人も唖然とする。



「……?
どうした、早くかかって来いって。」



「…でも…あのさ?あのさ?
なんで、本なんか………?」



「なんでって…本の続きが気になってたからだよ。
別に気にすんな…。
お前らとじゃ、本読んでても関係ないから。」



ナルトは一瞬、キョトンとすると。



「ボッコボコにしてやる…。
うぉおお!!」



カカシに殴りかかるが、全く相手にされない。



『ちょっち、ヤバそうだな。』



アズサはクナイを構える。



『そこっ!』



ナルトを避けたカカシにクナイを投げる。



「ひょっ!」



クナイ避けたカカシは、ナルトの攻撃を避けようとしたが、完璧なタイミングと位置にクナイの雨が降る。



「(これは…サスケでは、なさそうだな…。
サクラとナルトも違うということは、アズサだな。)」



さすがのカカシも本をしまう。



『あと、ちょい!』



完全にカカシの動きを絞れる…という瞬間。



「誰だってばよ!サスケか!?
人の勝負を邪魔すんなってばよ!」



ナルトが叫ぶ。
アズサは慌てて茂みから顔を出し、ナルトに叫んだ。



『ごっめ〜ん、ナルト!
邪魔して悪かった!!』



「アズサ!?」



ナルトが驚いて、目を見開く。



『あっ、ナルト。
ヤバイよ、後ろ!』



「あれ?」



「忍者が何度も後ろ取られんな、バカ。」



カカシはナルトの後ろで、しゃがんでいる。



「ナルトー!!!早く逃げなさいって!!!
アンタ、死ぬわよォ!!!」



「遅い。

木ノ葉隠れ、秘伝体術奥義!!!
千年殺し〜っ!!」



カカシはナルトにおもいっきり浣腸をする。



『わお!』



アズサは移動中の枝の上で爆笑中だ。



「……なんだァ…。
忍術じゃないのかァ…。
…なにが、奥義よ…。
…だだのモノスゴイ、カンチョウじゃない。」



「………。」



三人がそれぞれ考えていると、ナルトが川に落ちた。
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