光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道一 4人1組!!
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ナルトが再起不能になり、アズサが涙目になった頃、教室にイルカが入ってきた。



「今日から君達は、めでたく一人前の忍者になったわけだが…。
しかし、まだまだ新米の下忍。
本当に大変なのは、これからだ!

えー、これからの君達には、里から任務が与えられるわけだが。
今後は3人1組、または4人1組の班を作り……。
各班ごとに一人ずつ、上忍の先生が付き。
その先生の指導のもと、任務をこなしていくことになる。」



「(ちィ…3人1組か。
まずは、アズサか。
後は足手まといが増えるだけだな…。)」



「(絶対!!サスケ君と一緒になるわよ!!)」



「(まずサクラちゃんと。
…他はサスケ以外なら、誰でもいいや!)」



『(面白そうなメンバーなら、どーでもいーや。)』



「班は力のバランスが均等になるよう、こっちで決めた。」



イルカによって、次々にメンバーが発表されていく。



「じゃ。次、7班。
ここは4人1組だ。

春野サクラ…うずまきナルト!」



ナルトはガッツポーズを決める。



「それと…うちはサスケ。」



今度はサクラがガッツポーズ。



「最後に夕霧 アズサ。」



サスケは心の中でガッツポーズと満面の笑み。
アズサは至極、楽しみな様子だ。



「イルカ先生!!
よりによって、優秀なこのオレが!
何でコイツと同じ班、なんだってばよ!!」



ナルトはイルカに食いつく。



「………サスケは卒業生28名中一番の成績で卒業。
ナルト…お前はドベ!
アズサが出席日数がギリギリの卒業。

いいか!
班の力を均等にすると、しぜーんとこうなるんだよ。」



「フン…。
せいぜいオレの足引っぱってくれるなよ。

ドベ!」



「何だとォ、コラァ!!!」



「いいかげんにしなさいよ、ナルト!!」



『まー。三人とも、よっろしく〜!』



「じゃ、みんな。
午後から上忍の先生達を紹介するから。
それまで解散!」








ナルトは屋根の上で昼食を食べていた。



「サスケのヤロー!!!」



『ホント、ムカつくよねー。
さっきので、私の可愛い脳細胞ちゃんが、一体何匹、死滅したか…。』



「うわあああ!!」



いきなり現れたアズサにナルトは驚く。



『よろしくね、ナルト君。
私はアズサ。』



「ナルトでいいってばよ。
よろしくな、アズサ。」



『二人でサスケをギャフンと言わせちゃう?』



「アズサ、ナイス!
それなら、オレに良い案があるってばよ。」








『サスケ!』



予定通りにアズサはサスケに話しかける。
その間、ナルトは裏でスタンバイ中。



「(…サスケがスキ見せんのは、飯食ってる時とアズサと話してる時だけだ…。)」



「どうし…!」



『サスケ、大人しーく捕まってちょっ!』



「ぬおおお!」



いきなりサスケに縄がかかり、部屋の中に引き込まれる。



「てめェ…ナルトだな!!」



「ちょっ!アズサも、おにぎり食べてないで、手伝えってばよっ!!
くそ!!おとなしく…。」


『がんばれー。』



サスケの格好をしたナルトは出ていく。



『いってらー。』



そして、アズサは中のサスケに言う。



『じゃあ、私はナルトを見ながら遊ぶから。
もうちょっと、そこで団子虫になっててねー!』



アズサはナルトに追いかけ、死角になる木の陰から様子を見る。



『なーんか、良い雰囲気だけど…。
サクラは気づいてないのからなぁ、相手がナルトだって…。』



サクラの顔がナルトに近づく。

しかし、唇が触れ合う前にナルトはその場を離れた。



『あれは、腹痛か…。
残念だねぇ、チャンスだったのに。
やっぱ人の色恋は、見てて楽しいや。』



しばらくすると、サスケがやってくる。
アズサはそれを見て、直感した。



『あ、マジもんだ。』



話の内容までは聞こえないが、サスケは機嫌が悪そうだ。



『あり?ヤバいなー。
これは晩ご飯が無いタイプ?

でも、これはジョークのつもりで…。
あー、いや。きっと分かってくれ…たら、嬉しいなー。
ってか、そんな機嫌悪くしなくても…。
なんか、サクラが放心状態じゃん。
あのバカ、何言って…。』



「まる聞こえだぞ。」



振り向くと、素晴らしい笑みを浮かべたサスケがいた。



『いや…あの…。』



「とりあえず、そろそろ集合時間だ。行くぞ。」



『は…はい。』



「あと、明日は飯作れよ。
じゃねーと…。」



サスケの目が光ったのを見て、アズサは慌てて頷く。



『了解しやした!
明日は夕霧 アズサが腕によりをかけます。』



それを聞いて、サスケは満足そうに笑みを浮かべた。
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