光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道十七 暁!!
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宿場町についた一行。
とはいえ、あんまり良い町には見えない。


『(最初は、あの大蛇丸と同じ三忍って聞いたし、警戒してたけど……。)』


少し一緒に行動しただけで分かったが、意外とナルトと同じように単純なようだ。


『私、ちょっと探検してくるよ。』


「えっ!
勝手に行くなよ、アズサ!」


『どーせ、そこの宿でしょ?
迷子にならない限り、里に帰る前に顔出すからっ!』


せっかくなので、サスケにお土産を買って帰ろうと思ったアズサ。
しかし、歓楽街のため、良い店が見つからない。


『せめて、お土産屋さんくらいあっても……。』


アズサは、少し路地に入った所で、小さなアクセサリーの店をみつける。


『これ……。』


そこには、綺麗な碧と紅の石のネックレスがあった。


『綺麗……。』


「気に入りましたか?」


『すっ、すっごく!
大切な人へのお土産に、すっごくぴったりだなって。』


自分が、ちゃんと任務の報酬を貯金するタイプで、本当に良かったと思うアズサ。


『すみません。
この碧い方、ください。』


「ありがとうございます。
彼氏さんにでも、プレゼントですか?」


その言葉に、アズサは赤面する。


『えっ、いや……そうです。』


「じゃあ、ペアの方が良いわね。
こっちも入れておくわ。」


『えっ…でもっ!』


「貴女なら大事にしてくれそうだし。
これも、貴女に貰われたがっているわ。」


そう言って、微笑む店員から、アズサはネックレスを受け取る。


『ありがとうございます……。
大事にしますね。』


アズサは頭を下げて、店を後にする。


『……サスケ、喜んでくれるかな。
来て、正解だったよ。』


アズサはナルトのいる宿屋に向かった。


――――――――――――


アズサはナルトの部屋を聞き、向かう。
心なしか、足取りも軽い。


『今日の晩ご飯、どうしよっかな……?』


そんなことを考えていたアズサは、ナルトの部屋にたどり着く。
しかし、そこには黒地に紅い雲のマントの男が二人立っていた。


『……あなたは。』


「アズサか。
見ない間に、大きくなったな。」


片方は、見間違うはずもない。
サスケの復讐相手である兄であり、自分がずっと探していた兄。


『……イタチ兄ぃ。』


イタチの目は冷たく、昔のような優しい眼差しではない。


『な、んで……?』


「お前を迎えに来た。
一緒に来い。」
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