光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道十四 陽遁と陰遁!!
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「アズサ。
まずは、そこからだから。
頑張ってね。」


『…………えっ。』


――――――――――――


アズサの目の前には、木と川だった。


『まさか、ここでアレにつまづくとは……。』


半月前に言われた、カカシからの言葉を思いだす。


〈チャクラコントロールが出来なきゃ、話にならない。
って事で、修行してきな。〉


『くそ〜。
だから、あの時に修行したかったんだー!!』


アズサは座る。
半月もの間、木を蹴り続けて終わるという散々さだった。


『作戦会議だ、私。
よく考えろよ〜。』


アズサは記憶を引っ張り出す。


『んー、何か変だったんだよな。
チャクラが弾けるっていうか……何ていうか……。』


アズサが真面目に考え始め、数分もしていないのにも関わらず、背中に何かが張りつく。


『なっ、何じゃらほい!?』


「何じゃらほいって、何だよ……。
まぁ、そんなとこも面白れーんだけどなっ!」


振り向くと、キバが立っていた。


『ちょっと、びっくりさせないでよ。』


「悪ィ、悪ィ。」


キバに反省の様子はなく、アズサも呆れている。


「修行中?」


『そうだよ。
だから、あんま邪魔しないで。』


「んじゃ、一緒に修行しねーか?」


『それどころじゃないんだよ……。』


アズサは木を見上げて、溜め息をつく。


『そういえば、ヒナタは?』


「大分良くなったぜ。
あん時は、どうなることかと思ったけどな。」


『良かった……。
お見舞い、行ってあげたかったんだけど、それどころじゃなくて。』


「ヒナタも、それは分かってるぜ。
アズサには、絶対に勝ってほしいって。」


予選が終わってから、アズサはナルトとサクラに、試合の結果を聞いていた。


『ネジか……。』


「もしかしたら、お前も当たるかもしれないんだよな。
日向ネジか、ナルトと。」


『それに勝たなきゃ、約束は守れないからね。』


アズサの対戦相手は、ナルトとネジのどちらか勝った方。
そして、それに勝てなければ、サスケとは戦えない。


『そういえば、サスケ生きてるかな。』


「そりゃ、生きて……って、もしかして?」


『サスケ、予選の日から見てないんだよね。
家にも(めんどくさくて)帰ってないし。』


「それ、どうかと思うぜ。」


『だって、シャワー(失敗して水に沈む)は川でしてるし。
ご飯は携帯食のチータラがあるし。』


「いったい、何食入ってんだよ!」


アズサはチータラを咥える。


「何の修行してんだよ。」


『木登り。』


「それくらい、出来るだろ。」


『いや、チャクラが弾けてダメなんだ。』


「は?
弾かれるんじゃねーの?」


アズサは木に向かって走り、木に足をかける。
しかし、足と木の間で小さな爆発が起きて、頭から落ちる。


『ったたたー。』


「確かに、弾けてるな。」


『でしょー。』


すると、キバは何も考えずに言う。


「反対に間が無くなっちゃえば、いいのにな。」


『本当だよ……反対に……ん?
反対……反対……反対。』


「どうしたんだよ。」


『そうだっ、反対だ!!』


アズサは飛び上がった。
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